トイレに関する豆知識
トイレの基礎知識
No.58
トイレの「大」と「小」は水量が違う?正しい使い分けと節水方法
トイレを流すとき、「大」と「小」のどちらを使えばいいのか、迷ったことはありませんか?
「小のほうが水を使わないから、できるだけ小で流したい」と考える方もいるかもしれません。
トイレの「大」と「小」は、単にレバーの表示が違うだけではありません。一般的に、大洗浄と小洗浄では使用する水量が異なり、用途に合わせて使い分けることが大切です。
また、現在のトイレは節水性能が大きく向上しており、古いトイレから新しいトイレへ交換することで、1回あたりの洗浄水量を減らせる場合があります。
今回は、トイレの「大」と「小」の水量の違いや正しい使い分け、やってはいけない節水方法について解説します。
トイレの「大」と「小」はなぜ水量が違う?
トイレの「大」と「小」は、使用する水量を変えることで、必要以上に水を使わないようにするための機能です。
一般的には、大洗浄は便などを流すとき、小洗浄は尿などを流すときに使用します。
ただし、洗浄水量はトイレのメーカーや製品、製造された年代によって異なります。
現在のトイレには節水性能の高い製品も多く、少ない水量でも便器内の汚物をしっかり流せるよう、便器の形状や水流などが工夫されています。
そのため、「水をたくさん使わないとトイレは流れない」という時代から、少ない水でも効率よく洗浄できるトイレへと進化しているのです。
「大」と「小」は水量だけでなく用途で使い分ける
基本的には、次のように使い分けるとよいでしょう。
- 大洗浄:便を流すとき
- 小洗浄:尿などを流すとき
機種によっては「小」だけでなく、「eco小」や「小洗浄」など、さらに少ない水量で流せる機能を搭載したものもあります。
ただし、すべてのトイレが同じ水量・同じ洗浄方式ではありません。現在使用しているトイレの取扱説明書などを確認して、適切な使い方をすることが大切です。
トイレの洗浄水量は昔より少なくなっている
トイレは長い間、洗浄に多くの水を必要とする設備でした。
しかし、節水意識の高まりやトイレの洗浄技術の進歩によって、現在では少ない水量で効率よく洗浄できる製品が増えています。
特に近年の節水型トイレでは、便器の形状や水流を工夫することで、少ない水でも汚物をしっかり排出できるよう設計されています。
そのため、古いトイレを使用している場合は、トイレ交換によって毎日の水道使用量を減らせる可能性があります。
「最近、水道代が高くなった」「古いトイレなので一度に流す水が多い気がする」という場合は、節水型トイレへの交換を検討してみるのもよいでしょう。
「小」で流せばいつでも節水になる?
ここで注意したいのが、節水したいからといって、どんなときでも「小」で流せばよいわけではないということです。
「小」は、尿など比較的軽い汚れを流すことを想定した洗浄です。
便を流すときに「小」を使うと、トイレの種類や使用状況によっては十分に排出できず、汚物が便器や排水管内に残る可能性があります。
一度で流れなかったために何度も洗浄することになれば、結果的に節水にならないこともあります。
節水の基本は、必要なときには適切な水量で一度に流すこと。
「大」と「小」を正しく使い分けることが、トイレを長く快適に使用するためにも大切です。
トイレタンクにペットボトルを入れる節水方法はおすすめできない
以前は、トイレタンクの中に水を入れたペットボトルなどを入れて、タンク内の水量を減らす節水方法が紹介されることがありました。
しかし、この方法はおすすめできません。
タンク内の水量が本来の設計より少なくなることで、汚物を十分に排出できなくなったり、排水管内で流れきらずに詰まりにつながったりする可能性があります。
また、ペットボトルなどをタンク内に入れることで、部品の動きを妨げたり、故障の原因になったりすることもあります。
トイレはメーカーが想定した水量・使用方法で使用することが基本です。
節水を目的としてタンク内に異物を入れる方法は避けましょう。
トイレでできる正しい節水方法
トイレの節水は、単純に洗浄水量を減らせばよいわけではありません。
トイレを正常に使用しながら水道使用量を減らすには、次のような方法がおすすめです。
1.「大」と「小」を正しく使い分ける
最も簡単にできる節水方法が、「大」と「小」の使い分けです。
便を流すときは「大」、尿などを流すときは「小」というように、用途に合わせて使用しましょう。
「小のほうが節水になるから」と、便を流す際まで小洗浄を使うのは避けたほうが安心です。
2.レバーを途中で戻さない
レバーを少しだけ動かして流すなど、自己流の使い方をすると、洗浄水量が不足する場合があります。
トイレはメーカーが想定している方法で、レバーやボタンを操作しましょう。
3.必要以上に何度も流さない
トイレを一度流したあと、きちんと排出できているにもかかわらず、習慣的にもう一度流している場合は、その分だけ水を使います。
ただし、流れが悪い場合に無理に1回で済ませようとする必要はありません。
「一度でしっかり流す」という意味でも、トイレに合った適切な洗浄方法を心がけることが大切です。
4.節水性能の高いトイレに交換する
古いトイレを使っている場合は、節水型のトイレへの交換も選択肢になります。
現在のトイレは、少ない水でも効率よく洗浄できるよう、便器の形状や水流などが工夫されています。
毎日何度も使用するトイレだからこそ、1回あたりの洗浄水量の違いが積み重なると、水道使用量にも影響します。
「トイレが古くなってきた」「水道代を少しでも抑えたい」「トイレの汚れや流れが気になる」という方は、トイレ交換を検討してみてもよいでしょう。
お風呂の残り湯をトイレに使ってもいい?
節水方法として、お風呂の残り湯をトイレに使う方法があります。
ただし、トイレの種類によっては推奨されない場合があるため、安易にタンクへ入れるのではなく、メーカーの取扱説明書などを確認することが大切です。
また、バケツなどで便器へ直接水を流す場合も、十分な水量を確保し、便器から水があふれないよう注意してください。
特に、汚物がすでに流れにくくなっているトイレでは、無理に水を追加すると詰まりを悪化させる可能性があります。
トイレの節水は「無理に水を減らさない」ことが大切
トイレの「大」と「小」は、それぞれ使用する水量と用途が異なります。
節水を意識することは大切ですが、必要な洗浄水量まで減らしてしまうと、流れが悪くなったり、詰まりの原因になったりする可能性があります。
まずは「大」と「小」を正しく使い分けることから始めましょう。
そして、古いトイレを使用している場合は、節水性能の高いトイレへの交換を検討するのもおすすめです。
毎日使うトイレだからこそ、使い方を見直したり、設備そのものを新しくしたりすることで、無理なく節水につなげられます。
トイレ交換をご検討中の方は、こちらもご覧ください。
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