トイレに関する豆知識
トイレリフォーム
No.4
トイレをリフォームするのに必要な幅って?
トイレの広さ・出入口の寸法を解説

トイレのリフォームを考えるとき、「今のトイレに新しい便器を設置できるの?」「トイレの幅はどのくらい必要?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
トイレは住宅の中でも限られたスペースに設けられることが多く、リフォームでは便器本体の大きさだけでなく、トイレ室内の幅や奥行き、出入口の広さ、周囲のスペースまで考える必要があります。
また、高齢の方が使用する場合や、将来的に介助や車いすの利用を想定する場合には、一般的なトイレよりも広いスペースが必要になることがあります。
今回は、トイレリフォームを検討するときに確認しておきたい「幅」について詳しくご紹介します。
一般的なトイレの広さはどのくらい?
住宅のトイレは、限られたスペースに設置されていることが多く、細長い形状のトイレも珍しくありません。
ただし、トイレの広さにはさまざまなタイプがあり、住宅の間取りや建築時期によっても異なります。
そのため、「トイレは必ず○cmあればよい」と一律に決めることはできません。
リフォームの際には、
- トイレ室内の幅
- トイレ室内の奥行き
- 便器の大きさ
- 便器の前に残るスペース
- 壁や配管との距離
- ドアの開閉に必要なスペース
などを確認することが大切です。
TOTOも、トイレのリフォームでは「間口」「奥行き」「便器の寸法」の3点を測ることを案内しています。これらを確認することで、便器の前にどの程度のスペースが残るかを把握できます。
トイレの「幅」は便器を置くだけでは決まらない
トイレの幅を考えるとき、便器が設置できれば問題ないと思ってしまいがちです。
しかし、便器の左右には壁や配管などがあり、機種によってはメンテナンスのためのスペースも必要になります。
例えば、温水洗浄便座には、脱臭フィルターの取り外しや各機能を正常に使用するために必要な寸法があります。
TOTOでも、機種ごとに必要な寸法が異なり、トイレ内に配管などの障害物がないことも確認するよう案内しています。
そのため、トイレリフォームでは「今の便器と同じくらいの大きさだから大丈夫」と考えるのではなく、交換する便器・便座の機種に合わせて必要な寸法を確認することが重要です。
トイレの奥行きも重要です
トイレは「横幅」だけでなく「奥行き」も確認しましょう。
便器が大きすぎると、便器の前のスペースが狭くなり、立ち座りや出入りがしにくくなることがあります。
反対に、コンパクトな便器やタンクレストイレなどを選ぶことで、限られた空間でも前方のスペースを確保しやすくなる場合があります。
ただし、トイレの前方に必要なスペースは、便器の種類や使用する方の身体状況などによって変わります。
リフォーム前には、現在のトイレの寸法を測ったうえで、交換予定の便器を設置した場合にどの程度のスペースが残るのか確認しておきましょう。
トイレの出入口は幅だけでなく「開き方」も重要
トイレの使いやすさを考えるうえでは、室内の幅だけでなく出入口の有効開口幅も重要です。
一般的な住宅用トイレでは、ドアの枠や建具によって、壁の開口寸法と実際に人が通れる幅が異なることがあります。
特に、
- 高齢の方が使用する
- 杖を使用する
- 介助者と一緒に入る
- 車いすを使用する
といった場合には、通常のトイレよりも出入口の広さが重要になります。
車いす利用を想定したトイレでは、必要な寸法は車いすの種類や身体状況、介助方法などによって異なります。
例えばLIXILの車いす利用者向けのプラン例では、出入口の有効開口幅850mm以上、便器前方1,200mm以上、便器側方700mm以上という寸法が示されています。ただし、これはあくまでプランの一例で、車いすの種類や身体状況によって使いやすさは異なるとされています。
一般住宅で同じ寸法を確保できるとは限りませんが、将来的な介助や車いす利用まで考えるのであれば、トイレの出入口を含めて早めに検討しておくとよいでしょう。
トイレのドアは「外開き」や「引き戸」も検討
トイレのドアをリフォームする場合は、ドアの幅だけでなく開き方にも注目しましょう。
内開きのドアの場合、トイレの中で人が倒れたときに、ドアが身体に当たって開けにくくなる可能性があります。
そのため、状況に応じて、
- 外開き
- 引き戸
などを検討する方法があります。
特に引き戸は、ドアを大きく開くためのスペースを室内に必要としないため、限られた空間でも使いやすくなる場合があります。
また、ドアノブについては、握って回すタイプよりも、レバーハンドルなどの操作しやすいものを選ぶ方法もあります。
将来的に高齢の方が使用する可能性がある場合は、こうした細かな部分まで考えておくと安心です。
トイレリフォームでは「便器の周囲」も確認しましょう
トイレの寸法を測るときには、単純に壁から壁までの幅だけを見るのでは不十分です。
例えば、
- 給水管・排水管
- 止水栓
- コンセント
- 窓や窓枠
- 棚
- 手洗器
- 手すり
- 収納
などが設置されている場合、便器や便座の設置に影響することがあります。
TOTOも、実際の設置ではドアや窓枠、窓の開閉ハンドル、棚などが干渉しないことを確認するよう案内しています。
また、オート開閉などの機能を搭載した便座では、正常に機能させるために周囲の寸法が関係する場合があります。
そのため、トイレリフォームでは「便器が入るか」だけでなく、設置後に各機能を問題なく使えるかまで確認することが大切です。
トイレを広くしたい場合は間取りの変更も検討
「今のトイレでは狭い」「もう少しゆったりしたトイレにしたい」という場合には、便器を交換するだけでなく、トイレそのものの間取りを変更する方法もあります。
例えば、
- 隣の収納スペースを利用する
- 洗面所との間取りを見直す
- ドアの位置を変更する
- 引き戸に変更する
- 手洗器や収納の位置を見直す
などです。
ただし、トイレの位置や広さを変更するリフォームでは、給排水管や壁、床などの工事が必要になることがあります。
住宅の構造や既存の配管によってできることが変わるため、希望する広さや使い方を伝えたうえで、現場を確認してもらうことが大切です。
トイレの幅は「家族が使いやすいか」で考えましょう
トイレリフォームで重要なのは、単純に「何cmあればいい」という数字だけではありません。
現在使用している方が問題なく使えているのか、これから高齢になったときにも使いやすいのか、介助が必要になった場合にも対応できるのかなど、実際の使い方を考えて寸法を決めることが大切です。
特に将来的な介護まで考える場合は、トイレの幅だけでなく、出入口、ドアの種類、手すりの位置、便器の前後左右のスペースなども含めて検討しましょう。
トイレは毎日何度も使用する場所だからこそ、リフォームするときには「便器を新しくする」だけではなく、家族にとって使いやすい空間にすることを意識してみてはいかがでしょうか。
トイレの広さや便器の設置スペースは、現在の間取りや選ぶ商品によって異なります。
「今のトイレに希望する便器を設置できるか」「もう少しトイレを広くしたい」など、寸法について気になることがあれば、リフォーム業者に相談してみましょう。
日本水道センターでは、トイレ交換やトイレリフォームについてご相談いただけます。
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