引っ越しで気になるところといえば、住居の立地条件や部屋の内装・間取りです。
内見でしっかり確認しておくのが重要であることはいうまでもありませんが、ここで特にチェックしておくべきなのが、水回り・トイレです。
水回りは特に頻繁に使用される箇所のため、入念に見ておくべきで、入居してからトイレ交換などに見舞われることがないようにしましょう。
水回りや個室内をチェックする際、具体的にどこに注目すべきなのでしょうか。
下記ポイントを参考にしてください。
配水管、蛇口のさびや汚れ具合
配水管が汚れている、建物の水圧が弱いと水の出が悪い場合があり、入居後に気づくと面倒です。
実際に流してチェックすることをお勧めしますが、水を流すのがNGとなっている物件もあるので確認してからにしましょう。
また、流れたままとまらない、配水管・タンク・便器の下部から水が漏れている、なども要チェックです。
換気設備の稼動具合
換気設備はどうでしょうか。窓はゆがみやさび、汚れなどで開閉が困難になっていないか、換気扇は回したときの騒音がないか汚れで換気機能が落ちていないかなどをチェックします。湿気やニオイがこもったままになると、カビやハエなどの発生要因となるので気をつけましょう。
また、一階の場合は窓の位置や大きさも重要です。主に防犯上の理由によるものですが、人が余裕で通れるサイズであったり窓の位置が低かったりすると防犯上心配が残る構造になります。そうした場合は鍵が強固であるか、カーテンを付けて明かりの漏れを防ぐことができるかなどに加え、換気扇の有無を確認し窓を締め切りにしても換気処理に問題がないことを確認しておきましょう。こうしたチェックは女性だけでなく男性も忘れずに行うべきです。二階以上であれば、余程でない限り神経質になる必要はないとされています。
最低限チェックしておくべきことは上記のとおりですが、そのほかに見ておきたいのは内装や個室内の広さです。
内装に関しては壁紙や床材の一部が剥げていたり、剥がれていたりはしないかなど掃除や管理で手間になりそうなところを中心にチェックしていきましょう。
床と壁の間の隙間や床材が剥がれていると、そこにホコリや汚れと湿気がたまりカビの原因になります。
ペーパーホルダーが欠けたり曲がったりしていないことと、照明の電源が不良でないかと明るさが適正であるかどうかも確認事項です。
最後に注目すべきなのは個室内の広さです。掃除をする際に、十分に動きを確保できるか汚れがたまりやすい箇所はないか、何より閉塞感がなく快適に時間を過ごせるかを主軸にチェックしましょう。
以上が引っ越し前にすべき内見のポイントになります。引越し後のトイレ交換などに見舞われることがないように表面だけを見るのではなく、多少聞きづらいことでも遠慮なくどんどん聞いていくべきです。
そうした上で納得のいく結論が得られなければ、その物件はスッパリ切り捨てる。そうした決意が、物件選びの失敗を避ける大きなファクターとなるのです。