トイレ・洗面器といった衛生陶器部門で、全体シェアの約6割を握っているトイレ業界のトップに位置する会社がTOTOです。
TOTOは1917年(大正6年)5月15日に創立し、前身にあたる東洋陶器株式会社(のちのTOTO)として会社を発足していきました。当時は衛生陶器の知名度が低かったという背景から、衛生陶器以外に食器をメインに製造していました。時代の移り変わりとともに住宅の近代化が進み、衛生陶器で十分に稼げるようになったという理由で、1970年に東洋陶器株式会社からTOTOに社名変更され、現在へと至るわけです。
2017年で創業100周年を迎える歴史ある企業ですが、TOTOが取り扱うトイレにはどのような製品があり、また、どのような機能が搭載されているのでしょうか。
まず、TOTOの代表的なトイレ製品について見てみると「NEOREST(ネオレスト)」、「GG」、「GG-800」、「ピュアレスト EX 便器+便座」、「ピュアレスト QR 便器+便座」が一般的です。
次に、これらのトイレ製品の機能の特徴ですが、主な機能は次の通りとなっています。
きれい除菌水
きれい除菌水とは、水道水に含まれる塩化物イオンを電気分解してできる、次亜塩素酸などの除菌成分を含む水のことで、市販されているトイレ用洗剤・薬品が必要ありません。特徴的なのは、一定時間経過すると水に戻るという性質があります。キレイ除菌水の効果は様々な場面に対処することができ、例えば便器ボウル面に付いてある目に見えない汚れや菌を分解・除菌してくれたり、トイレの使用後はノズルの内側・外側を自動で洗浄・除菌する作用があるなど、多数のメリットがあります。
節水・節電
TOTOが取り扱っているトイレには独自の洗浄方式を取っており、トイレの洗浄水量は大4.8L、小3.8Lまでに削減することができます。このため10年以上前に設置したトイレに比較し約71~75%の節水効果があるのが特徴です。さらに、トイレの使用時では内蔵されたセンターが人の動きを検知し、使用するときだけ便座を温める機能があります。待機状態のムダな電力をカットすることができるので、年間の電気料金を大幅に節約することができます。
TOTOでは、利用者がいつでもキレイに清潔なトイレを使っていただくことを念頭に、機能・使用に徹底したこだわりを入れています。TOTOのトイレの最大の強みは、約70%超えの節水効果ということで、家計の経済状況・環境にやさしいことから多くの利用者に愛され、シェア数を伸ばし続けている由縁となるわけです。