おはようございます。WEB担当の久保田です。
本日のニュースです。
【サイエンス】
「小惑星をキャッチし探査 4年後打ち上げ、NASAが新構想」
無人探査機で小惑星をキャッチして地球や月の近くまで移動させ、別の宇宙船に乗った飛行士らがサンプルを採取する-。こんなSF映画のような構想を、米航空宇宙局(NASA)が10日、発表いたしました。
2017年ごろに探査機を打ち上げ、早ければ21年に飛行士を小惑星に送る計画です。米国は30年代に火星への有人飛行実現を目指しており、そのために開発中のオリオン宇宙船や大型ロケットの性能を試すのが目的とのことです。
2月にロシアで起きた隕石爆発による被害を受け、地球に接近する物体の軌道を変える手段を探るほか、小惑星で有用資源が採掘できないか調べる予定です。
目標となる小惑星は未定ですが、直径7~10メートル、重さ500トンほどで地球に比較的近いものを探しています。太陽電池の電力で推進力を得ることができるエンジンを備えた探査機を開発し、柔らかい素材でできた捕獲装置を宇宙空間で展開させ、小惑星をすっぽり包んで地球と月の重力がつり合う位置までゆっくり運ぶそうです。
【話題】
「ノーベル賞メダル、2億3千万円で落札」
DNAの二重らせん構造の発見者の一人、故フランシス・クリック氏に授与されたノーベル生理学・医学賞メダルが11日、ニューヨークで競売にかけられ、約227万ドル(約2億3000万円)で落札されました。
落札したのは米国の中国系生物医学企業の経営者で、予想額の50万ドルを大幅にうわまりました。
クリック氏は、1953年にジェームズ・ワトソン氏と共にDNAの構造を発見したことで62年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。メダルは自宅などで保管されていましたが、歴史的発見から60年の節目を迎え、家族が「メダルを見る機会を与えることで、未来の科学者たちの励みになれば」と出品したそうです。
【考古学】
「ナスカで新たな地上絵 2人並んだ人物像 山形大が発表」
山形大は12日、世界遺産「ナスカの地上絵」で知られるペルーのナスカ台地で、2人の人物が並んだ地上絵を新たに見つけたと発表いたしました。左側の人物が、右側の人物の体を切った場面の可能性もあるとしています。
山形大によると、左側の人物は縦約13メートル、横約7メートルで頭部が逆三角形。右側は縦約14メートル、横12メートルで頭部は円形。右側の人物は頭部と胴体の間に、大きな隙間があります。
ナスカ台地周辺で出土した土器との比較などから、紀元前400年から同200年の間に描かれたと推定されています。
多くの地上絵は、地表の石などを取り除いて作った「線」で描かれているが、今回の地上絵は小石を積み上げたり、取り除いたりして描いているそうです。
*(写真)ナスカで見つかった地上絵を3次元のCGを用いて再現した図(上)。下は再現された地上絵を上からなぞりかたどった図。
それでは本日も一日よろしくお願いいたします。