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井戸ポンプ、見たことありますか?

「井戸」と聞くと、どのようなものを思い浮かべますか?

お城やお寺などの古い建物に残っている、石やコンクリートで囲まれた深い井戸を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

あるいは、時代劇などに登場する、ロープの先に桶を取り付けて、滑車を使って水を汲み上げる井戸をイメージする方もいるかもしれません。

しかし、井戸は昔の建物や史跡にだけ残っているものではありません。

実は現在でも、住宅や農地、公共施設など、身近な場所で井戸が使われていることがあります。

街を歩いていると、緑色などに塗られた金属製の筒に、長いハンドルが付いた「手押しポンプ」を見かけることがあります。

昔は住宅地などでもよく使われていた井戸ポンプですが、水道が普及したことで、家庭で井戸を使う機会は少なくなりました。

そのため、現在では使われていない井戸ポンプを見かけると、

「これは何のためにあるのだろう?」

と不思議に感じる方もいるかもしれません。

一方で、井戸水は現在でも農業や散水などに利用されているほか、災害時の生活用水を確保するための水源としても注目されています。

井戸が見直されるようになった理由のひとつが、災害時の生活用水の確保です。

大規模な地震などで水道が断水すると、飲み水だけでなく、トイレや洗濯、掃除などに使う水も不足することがあります。

こうした状況に備えて、自治体によっては、地域にある井戸を「災害時協力井戸」などとして登録し、断水時に生活用水として利用できるようにする取り組みが行われています。

例えば、東京都中野区では、災害時に水道管などが切断された場合に備え、飲料水以外の「生活用水」を確保するため、井戸への手動式ポンプの設置に関する制度が設けられています。

また、自治体によっては、災害時に井戸水を提供できる井戸を登録し、地域住民が生活用水として利用できるようにしています。

井戸ポンプは、普段の生活だけでなく、いざというときの水の確保にも役立つ設備なのです。

※災害時に井戸水を使用する場合は、飲用できるとは限りません。自治体などの案内に従い、トイレ・洗濯・掃除などの生活用水として利用することが基本です。

では、井戸ポンプはどのような仕組みで地下の水を汲み上げているのでしょうか?

昔ながらの手押しポンプの場合、ハンドルを上下に動かすことで、ポンプ内部のピストンが動きます。

この動きによってポンプ内部の圧力が変化し、大気圧を利用して井戸の中の水を地上まで汲み上げる仕組みになっています。

一見すると単純な構造に見える手押しポンプですが、内部にはピストンや弁など、水を汲み上げるための重要な部品が組み込まれています。

また、現在使われている井戸ポンプには、手押し式だけでなく、電気を使って自動的に水を汲み上げる「電動井戸ポンプ」もあります。

電動ポンプは、井戸から汲み上げた水を庭の散水や農業用水、住宅設備などに利用することができます。

井戸ポンプは丈夫な設備ですが、長年使用していると内部の部品が劣化したり、ポンプが正常に動かなくなったりすることがあります。

などの症状がある場合は、ポンプ本体や配管などに不具合が起きている可能性があります。

特に、長期間使用していなかった井戸ポンプを再び使う場合には、ポンプや配管の状態を確認しておくと安心です。

井戸ポンプを長く使うためには、定期的な点検や適切なメンテナンスが大切です。

次回は、井戸ポンプの内部がどのような構造になっているのか、どのように水を汲み上げているのかを、さらに詳しくご紹介します。

井戸ポンプの「水が出ない」「異音がする」などのトラブルについても、原因や対処方法を順番に解説していきますので、ぜひご覧ください。


井戸ポンプの老朽化や故障で交換をご検討の方は、こちらもご覧ください。

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