おはようございます。内勤事務担当の滝沢です。
本日のニュースです。
【スポーツ】
「バルサ、アレクシス2発でレヴァークーゼンに先勝」
14日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグ、レヴァークーゼン対バルセロナの一戦は、アウェーのバルセロナが3-1で勝利を収めている。
バルサは、イニエスタ、ブスケッツが先発に復帰。先週末のリーグ戦で敗戦を喫した心理的なショックの影響が懸念されたが、得意のポゼッションで序盤から主導権を握った。
バルサは決定機こそ生み出せないものの、斜めのロングボールを有効活用しつつ、徐々にレヴァークーゼンの守備網を自陣に押し込んでいく。すると41分、メッシのパスに抜け出したアレクシスが、GKレノの股を抜く技ありのシュートで先制点を奪った。バルサは1点を先行して後半に向かう。
後半に入ると、最初に決定機を迎えたのはレヴァークーゼンだった。52分、右サイドを破ったチョルルカのクロスに、カドレツが頭で合わせて同点に追いついた。だが、同点弾に歓喜するホームの声援は、長くは続かなかった。
55分、中盤でボールを持ったセスクからアレクシスにスルーパスが出る。背番号9は、コースを塞ごうと出てきたGKレノをかわし、無人のゴールに流し込んだ。
バルサは60分にイニエスタを下げ、チアゴを投入して中盤の活性化を図る。しかし、その直後にG・カストロに左足でポスト直撃となるシュートを放たれるなど、危ない場面を作られてしまう。それでも攻めの姿勢を崩さないバルサは、72分にメッシが独力で右サイドを突破してエリア内に侵入。飛び出したGKレノの鼻先をチップでかわすシュートを放つが、これはポストに嫌われた。
なおも攻めるバルサは、88分試合を決定付ける追加点を挙げる。中盤でメッシがマーカーを振り払うと、中央をドリブルで進んで行く。右サイドに走ったD・アウベスにパスが送られ、D・アウベスはコントロールしてからエリア内に入り中央に再び折り返す。そこに飛び込んだのは、小柄な背番号10だった。メッシのCL6点目となる得点で、バルサは敵地で3-1の勝利を手にしている。
【国内】
「<芥川賞>毒舌…いえ、無口でまじめ 素顔の田中慎弥さん」
「都知事閣下と都民各位のために、もらっといてやる」--先月の芥川賞決定記者会見の発言で、一躍時の人となった田中慎弥さん(39)=山口県下関市在住。受賞作「共喰(ともぐ)い」(集英社)の発行部数は、純文学としては異例の20万部に達した。すっかり毒舌のイメージが広まったが、素顔の本人は?【渡辺亮一】
受賞決定から2週間後の1月31日夜。北九州市内で、田中さんを囲んで祝杯をあげる数人の集まりがあった。受賞会見に話題が及ぶと、田中さんは「葉室(麟)さんと円城(塔)さんに申し訳なくて……」。例の発言のためにメディア(特にテレビ)の関心が自分に集中し、ほかの芥川・直木賞受賞者の存在がかすんでしまったことをしきりに気にしていた。
文芸担当として07年ごろから接してきた記者の目に映る田中さんは、周囲にこびない、無口でまじめ、発する一言一言に説得力がある--といった印象。確かに社交的ではなく、取材を始めて10分ほどで話題が尽き、長い沈黙が続いて焦ったこともあるが、人を寄せ付けないタイプでは決してない。
酒好きと聞き、飲み会に誘うと、初対面の相手ともよく飲み、文学談議で盛り上がった。同席した一人が作家志望で、自作の小説のコピーを託されると、驚いたことに約1カ月後、小説の感想とアドバイスを書いたファクスが送られてきた。酒席での約束も忘れない誠実さと律義さがある。
芥川賞受賞後、燃え尽きて創作から遠ざかる作家も散見されるが、田中さんにはそんな心配は無用。なにせ発表の当てもないのに20歳から毎日書き続けてきた。田中さんの作品世界は、父と子の関係や血脈の問題をテーマに、悪夢的な暴力の世界が描かれる例が多い。「共喰い」の主人公は、性行為の最中に相手に暴力をふるってしまう男子高校生。海峡の町を舞台に、濃密な空気をたたえながら、物語は展開する。
受賞後第1作は、1月23日付の本紙西部本社版に掲載された掌編「竹やぶ」。短編の名手として知られるが、初の長編にも挑んでいる。文芸誌「群像」に連載中の「燃える家」は最終的には1000枚の分量に上る予定で、作家としての新境地を示す。
下関市在住の直木賞作家、古川薫さん(86)は「『共喰い』は下関の方言を巧みに織り込み、成功させた初の小説。言葉が音楽的で、ユーモラスな感じも出ている」と評価。田中さん本人は「当面は下関から動く予定はない」と言い、「生まれ住んだ土地でただ小説を書いているだけ」。今回の20万部については「これほど多くの人に読んでもらえるのは最初で最後かも」と話す。
パソコン、携帯を持たず、原稿は手書き。古風な文士のスタイルは、今後も変わりそうにない。
さて、17日は芥川賞の贈呈式。毒舌を“期待”する向きもあるが、本人は決して騒ぎは起こさないと明言している。
◆たなか・しんや 山口県下関市出身。高校卒業後一度も職に就かず、05年「冷たい水の羊」で新潮新人賞を受け作家デビュー。08年「蛹(さなぎ)」で川端康成文学賞、「切れた鎖」で三島由紀夫賞を受賞。芥川賞受賞決定時の記者会見にはワイン2杯を飲んで現れ、「もらって当然」などと発言。選考委員で東京都知事の石原慎太郎氏をやゆした会見の模様が、テレビのワイドショーなどで大きく取り上げられた。
【サイエンス】
「花粉撃退の注意点 洗眼・点眼ほどほどに ドライアイの原因にも」
目のかゆみや充血など、花粉による結膜の炎症は「花粉性アレルギー性結膜炎」と呼ばれる。外出時は花粉症用の眼鏡やマスクなどを着用して予防し、帰宅後は目を流水ですすいで花粉を洗い流そう。ただ、洗い過ぎはドライアイの原因になるので注意が必要だ。
◆かゆみを止める
花粉性アレルギー性結膜炎の主な症状は、目のかゆみ▽充血▽異物感▽目がしょぼしょぼする-など。はやり目(流行性結膜炎)と違い、目やには少ない。福岡大医学部(福岡市城南区)の内尾英一教授(眼科学)は「発疹と同じで、かけばかくほど炎症がひどくなる。症状が表れたら、できるだけ早くかゆみを止めることが大切」と話す。
内尾教授によると、異物感の原因は、まぶたの裏の結膜にできる「乳頭」という粒状の盛り上がり。瞬きをすると角膜(黒目)に触れ、ごみが入ったような感じがしたり、目がごろごろしたりする。目をこすると乳頭で角膜を傷付ける恐れもあり、やはりかゆみは早めに抑えておきたい。
◆ドライアイに注意
まずは予防から。外出時は花粉症用の眼鏡やゴーグルをかけ、花粉をなるべく目に入れないよう心掛ける。購入前に実際にかけてみて、フレームと顔の隙間ができるだけ狭くなるものを選ぶのがポイントだ。
コンタクトレンズを使用している人は、代用できれば1日使い捨てのタイプか眼鏡に切り替えよう。内尾教授は「最近はソフトコンタクトレンズを使う人が多いが、レンズと角膜の間に花粉が入り込んでも気付かず、アレルギーを悪化させることがある」と警告する。
鼻や口から花粉を吸い込むと目に症状が表れることがあるので、鼻炎の症状がない人もマスクを着用した方が良い。帰宅時は玄関先で衣服に付いた花粉を落とす、晴れた日は布団を干さないなど、花粉を屋内に持ち込まないことも大切だ。
外出先から帰ったら、目に入った花粉を流水で洗い流す。専用のカップに注いで使う洗眼液は、目の周りに付いた花粉やカップに付いた汚れなどが目に入らないよう注意する。ただ、いずれにしても「眼球の表面は涙液などで潤いが保たれており、洗い過ぎはドライアイの原因に。多くても1日3回程度にとどめましょう」(内尾教授)。
目薬の使用量は、1回当たり1滴ずつで十分。目に落としたらしばらく目を閉じ、薬液を目に広げる。一度に何滴も点眼しても目の外に流れ出るだけで、花粉を流し出す効果もあまり期待できないという。
また、目薬の防腐剤や目から流れ出た花粉がまぶたに付着すると、皮膚炎になることがある。まぶたの皮膚は薄くデリケート。皮膚炎を避けるためにも点眼量は適量にし、あふれ出た分は清潔なティッシュなどで優しくぬぐおう。
それでは本日も一日よろしくお願いします。