コールセンター片倉です。
トイレの豆知識シリーズ。今回のタイトルは「トイレの便器構造・水が流れる仕組みとは?」です。数回に分けてお伝えしていこうと思っております。今回は、便器の中を流れる水に関して書いていきます。
それでは今回もどうぞよろしくお願い致します。
【複雑に思えるトイレの仕組みを知っておきましょう。】
トイレの仕組みを知っていることによって、いざというときに自分である程度の応急処置が可能になります。水が漏れている原因、流れない原因などを自分で突き止められるようになれば、不安も少しですが解消できると思います。当社でも電話等で簡単な応急処置の案内は出来ますが、各部分の名前を知っていたり、どんな症状かきちんとご申告いただけますと適切な案内ができます。
トイレは、大きく分けると、洋式と和式があります。ただ、多くの場合ご家庭にあるのは、洋式ですので、ここでは洋式トイレのご説明をしていきたいと思います。
【水たまり】
便器の水が溜まっている場所のことを「水たまり」といいます。 そのままですね。別名を「封水(ふうすい)」と言います。当たり前に見えるこの「水たまり」にもきちんとしたいくつかの効果と意味があります。
まず、下水管とトイレ内を遮断し、悪臭が立ち上ってきたり虫などが入ってきたりするのを防ぎます。 また、水があることで、汚物がトイレの内側に付着するのを防ぐ効果ももっています。
ちなみに、水たまりの水位は、「せき」によって決まるのですが、これは自分で調節したりするというのはなかなかできないものなのです。下の図を見ていただくと分かると思いますが、実は水たまりとその先の排水路の水面の高さは同じになっています。水位を変えるのであれば、排水路内を調整する必要が出てしまうので基本的に水位は変えられないと思っておいた方がよいでしょう。
極端に水位が低くなっている場合は、悪臭が立ち込めたり、不衛生になってしまう危険性がありますので、適切な対処が必要となってきます。
【排水路】
排水路とは、トイレ内の通路のことです。 汚物や洗浄水がそこから排出されていきます。 この通路の直径が大きいほどトイレの大きな悩みであるトイレの詰まりはなくなります。しかし、直径が大きくなればなるほど一定の水量で流す水圧は低くなるので、やたらに大きくすることはできません。
いかがでしたでしょうか。トイレの便器構造・水が流れる仕組みについて少しはお分かりいただけたでしょうか。次回はトイレのもう一つの構造部である「タンク」についての記事になる予定です。次回もお楽しみに。
トイレや水回りのご相談は当社コールセンターまでどうぞ。まずはお電話で皆様の不安を解消いたします。