おはようございます。WEB担当の久保田です。
本日のニュースです。
【車】
「あの名車がソーラーEVに…東京オートサロン」
国内最大級の改造車の展示会「東京オートサロン」が13日、千葉市の幕張メッセで開幕した。
大手自動車メーカーや部品メーカー367社が630台を出展している。注目を集めたのは、トヨタ自動車の往年の名車「トヨタ2000GT」の電気自動車(EV)だ。 2000GTは、1967年から70年まで約300台生産され、高い走行性能と流線形の外観で根強い人気を誇る。このため、トヨタの技術者ら有志が、ボンネットに太陽電池をつけ、太陽エネルギーだけで走れるソーラーEVに改造した。
エコカーながら最高時速200キロ・メートルまでスピードを出せるという。 このほか、日産自動車がEV「リーフ」のレース仕様を展示するなどエコカーの改造車が目立った。
【考古学】
「1800万年前のサイ 国内最古級、長崎で発見」
長崎県松浦市教育委員会と福井県立恐竜博物館(勝山市)は13日、松浦市鷹島町の海岸で国内最古級の約1800万年前のサイの化石を発掘したと発表した。
サイは現在、東南アジアやアフリカなどにクロサイ、スマトラサイなどサイ科の5種が生息する。その祖先は2300万年前以降に出現したと考えられており、化石はサイの進化の過程を知る上で貴重な発見という。
同博物館によると、化石は岩場の波打ち際に見え隠れしていた。09年11月~10年6月に発掘され、同博物館が岩石除去作業をした。約100点あり、このうち背骨の大部分を含む約60点(全身の約4分の1)の部位を特定した。 復元したサイは体長2.4メートル、胴回り2.2メートル。化石が見つかった地層や骨格の特徴から、沼地や川など水辺で暮らし、今のサイとは足首の形が違うという。すでに絶滅したとみられる。当時の日本列島は大陸と陸続きだった。 同じ時代のサイ科化石は岐阜県可児(かに)市などで見つかっているが、確認部位は今回が最多。同博物館の宮田和周主任研究員は「この時代のサイ科化石は中国など東アジアでも7、8例しか見つかっていない」と話し、今後新種かどうかなどを調べる。
【サイエンス】
「謎の生物、マリモは日本起源 渡り鳥が世界に広める」
北半球約220カ所で生息が確認されているマリモの起源が日本であることが釧路市教育委員会マリモ研究室(北海道釧路市)の若菜勇学芸員(54)らの研究で明らかになった。マリモを食べた渡り鳥が広めたとみられ、釧路市の阿寒湖と、約8500キロ離れたアイスランドのミーバトン湖のマリモが同じ遺伝子を持つことも確認された。
マリモは東アジアや欧州などの北半球の淡水湖沼に生息する緑藻類で環境省の絶滅危惧種に指定されている。球体で群生しているのは阿寒湖とミーバトン湖だけだ。
オランダなどの研究者と共同で日本やドイツ、フィンランド、アイスランドなど33カ所の湖のマリモの遺伝子を調査。最も古いタイプの“祖先型”は日本に集中。祖先型のマリモが最も時間をかけて変異を重ねたものが琵琶湖(滋賀県)にあることなどを理由に日本が起源と結論付けた。