おはようございます。WEB担当の久保田です。
本日のニュースです。
【考古学】
「卑弥呼の鏡は魔鏡、光反射で文様浮かぶ」
邪馬台国の女王・卑弥呼の鏡ともいわれる三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)が、鏡面に光を反射させると背面の文様が壁に映し出される「魔鏡」の特性を持つことがわかり、京都国立博物館の村上隆・学芸部長が29日発表いたしました。
国内の古代鏡で確認されるのは今回が初めてとのことです。太陽を崇める祭祀で光を操り、権威を高める役割があったとみられ、古代鏡の用途などを解明する糸口となると期待されています。
魔鏡と確認されたのは、愛知県犬山市の東之宮古墳(4世紀初め)で出土した2面(直径21~23センチ、重要文化財)で、立体物を精巧に再現する3Dプリンターで復元模造品を作り、実験したものです。この日の記者発表でも、鏡に光を当てると、神像がうっすらと映し出されたとのことです。
【サイエンス】
「“革命的だ!” “また日本人科学者が…” 海外研究者からも賛辞」
体のさまざまな細胞になる新たな万能細胞「STAP細胞」開発の成果が30日付の英科学誌ネイチャーに発表され、海外の研究者からは「革命的だ」「また日本人科学者が成果」と称賛する声が上がっています。
STAP細胞は理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)らが作製したものです。
英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのクリス・メイソン教授は「また日本人が万能細胞の作製法を書き換えた。山中伸弥氏は四つの遺伝子で人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作ったがSTAP細胞は一時的に酸性溶液に浸して培養するだけ。どれだけ簡単になるんだ」と驚きのコメントをネイチャーに寄せています。
「最も単純でコストも安く、早い作製法だ。人の細胞でもできれば、オーダーメード医療の実現につながるだろう」と予想しています。
ロンドン大キングズ・カレッジの研究者は「幹細胞生物学の新時代の幕開けだ。理研チームが年内に人のSTAP細胞を作っても驚かない」とたたえています。
【話題】
「一青窈さんが展覧会サポーターに 台北・故宮博物院展」
今年6月から東京国立博物館(東京都台東区)、10月から九州国立博物館(福岡県太宰府市)で始まる台湾の台北・故宮博物院展(朝日新聞社など主催)の報道発表会が29日、東京都内で開かれ、展覧会サポーターとなった歌手の一青窈(ひととよう)さんが、博物院とその収蔵品の魅力を語りました。
一青さんは父親が台湾人で、今でも、里帰りの際などに年に2回以上、博物院に足を運ぶとのことです。
中でもお気に入りが、今回、日本に初出品される博物院の2大文物「翠玉白菜」(東京会場のみ。展示は6月24日~7月7日)と「肉形石(にくがたいし)」(九州会場のみ。同10月7日~20日)とのことです。
「食べ物をこんなふうに造形するというのは、中国の人は食いしん坊なのか……。2点とも、台北でもかなり並ばないと見られないものなので、じっくり見てほしい」と話していました。
それでは本日も一日よろしくお願いいたします。