おはようございます。コールセンター片倉です。
本日のニュースです。
【環境】
「縄文杉立ち入り規制、再提案へ」
世界自然遺産に登録されている縄文杉などへの立ち入りを規制する条例案が鹿児島県屋久島町議会で否決された問題で、同町は9月議会への再提案を目指している。
反発を受けた1日420人の人数規制を盛り込むかについては「町民の意見を聞いた上で判断する」とし検討を続けている。屋久島には年間約30万人が訪れ、縄文杉見学者は約9万人に上る。経済効果をもたらす一方、町、国は登山道周辺の自然破壊を懸念する。420人規制を行っ た場合の経済損失は2億円超とされており議会などは強く反発している。
地元ガイドに聞くと「登山者のマナーは向上しており、荒廃の進行は食い止められている」 「自然は回復傾向にある」などの声が多かった。「木道増築などで対処できる。なぜ人数規制を急ぐのか?」と疑問の声も出ている。
【科学】
「ノーベル賞の田中氏 世界初の解析 乳がん関与タンパク質」
平成14年にノーベル化学賞を受賞した島津製作所(京都市)の田中耕一さんらの研究チームが、乳がんの悪性化に関わるとされるタンパク質の構造を世界で初めて詳しく解析することに成功した。
田中さんが8日、記者会見にて明らかになった。13日~15日に大阪市内で開かれる第59回質量分析総合討論会で発表するという。
人間などの生物の体を主に構成するタンパク質はさまざまな分子と結合して変化する事がしられており、結合する分子の種類や結合の方法に異常が起こることが、疾患の一因になると考えられてきた。
研究チームは今回、乳がんの悪性化に関わるタンパク質「HER2」と結合する糖の化合物(糖鎖)を解析。これまでHER2と結合する糖鎖は全て同じものと考えられていたが、実際には違いがある事を発見した。田中さんらは、HER2と結合する糖鎖のほぼ全容を確認したといい、「人それぞれに合った抗がん剤の選択に役立てれば」と話す。