おはようございます。WEB担当の久保田です。
本日のニュースです。
【文化】
「春日局の書状見つかる 西本願寺宛て」
浄土真宗本願寺派は30日、江戸前期に大奥を取り仕切った春日局が西本願寺に宛てた自筆の書状と、赤穂浪士の討ち入りで知られる吉良家の書状が見つかったと発表いたしました。
春日局が奉公人のために、宗主や吉良家に頼み事をする内容とのことです。
本願寺史料研究所(下京区)が保管する西本願寺の文書の中から発見されました。春日局の書状は1通で、自分に仕える医師・玄利の母親が西本願寺にいるので玄利と会わせてほしいと、宗主の良如に依頼しているもので、寛永17(1640)年11月12日「かすか」と自署がされています。
研究所の大喜直彦上級研究員は「春日局の権力が大奥を超えて表の世界まで及んでいたことが書状から読み取れる。吉良家3代の書状が見つかるのは珍しく、西本願寺が吉良家に破格の扱いで幕府との関係に気を使っていたことが分かる」と話しています。
書状は、8日から1月27日まで、下京区の龍谷大龍谷ミュージアムで公開される予定です。
【サイエンス】
「水星に大量の氷存在 NASA探査機が初確認」
太陽に最も近い惑星の水星で、日の当たらないクレーターの奥に大量の氷が存在していることを突き止めたと、米航空宇宙局(NASA)の研究チームが30日、米科学誌サイエンスに発表いたしました。
水星を周回する探査機メッセンジャーの観測データを分析した結果で、氷は20年近く前から地球上の電波望遠鏡による観測で存在の可能性が指摘されていたが確証が得られたのは今回が初めてとのことです。
NASAによると、水星の赤道付近の温度は日中400度以上になる一方、自転軸が傾いていないため北極や南極のクレーターには永久に日陰の部分があり、氷が存在できる環境が整っていて、探査機の3種類の観測データから両極に存在する氷の量は計1千億~1兆トンに上ると見積もっています。
生命は存在しないとみられるが、チームは「ほかの惑星で生命が存在し得る条件を探るのに役立つ」としています。
【考古学】
「墳丘の埴輪列を公開 ニサンザイ古墳」
百舌鳥古墳群にあり、大和王権の大王クラスの墓とみられる堺市北区のニサンザイ古墳(5世紀後半)を調査している宮内庁は30日、墳丘で見つかった埴輪列や葺石を報道陣に公開いたしました。
ニサンザイ古墳は、大山古墳(仁徳天皇陵)などがある百舌鳥古墳群有数の前方後円墳で、墳丘は陵墓参考地として宮内庁が管理し、周濠は堺市が所有しています。崩落が進む墳丘の護岸工事を検討するため、10月から宮内庁と堺市が同時調査し、11月27日には堺市が発掘現場を公開しました。
宮内庁は、墳丘の19カ所を発掘、公開された現場では巨大な墳丘にずらりと並んだ直径35センチ前後の円筒埴輪や葺石を見ることができました。3段に築かれた墳丘の最下段は全周約1キロで、約2800本の円筒埴輪が並んでいたとみられています。調査では墳丘脇に設けられたテラス状の祭祀場「造り出し」で祭りに使ったとみられる土製のつぼや鏡のミニチュアなどが見つかっています。
それでは、本日も一日よろしくお願いいたします。