おはようございます。内勤事務担当の滝沢です。
本日のニュースです。
【テクノロジー】
「ハッブル望遠鏡が高精細カメラで132億年前の銀河も確認」
米航空宇宙局(NASA)はハッブル宇宙望遠鏡で撮影した宇宙の狭い領域の写真を公開しました。画像にはこれまで確認されなかった多くの銀河や星が捉えられています。
ハッブル望遠鏡に搭載された高精細カメラが撮影したのは、地球から見た月の直径の10分の1以下の領域でしたが、2003─04年に撮影された画像では分からなかった5500個の銀河が確認されました。
公開された画像は2000枚以上撮影された写真を合成して作られ、中には宇宙誕生から5億年後となる132億年前の姿を残す、はるかかなたの銀河もあるという事です。
NASAは声明で、この画像について「今までなかったほど遠い過去を探索させてくれる」としています。
【経済】
「共同サイト「J-anpi」立ち上げ」
日本電信電話(NTT)と日本放送協会(NHK)、NTTレゾナントは9月26日大規模災害時にさまざまな企業や団体が保有する個人の安否に関する情報を集約し、1カ所でまとめて検索できるWebサイト「J-anpi~安否情報まとめて検索~」を10月1日から運営することを発表しました。
2011年3月に発生した東日本大震災では、通信事業者がそれぞれ災害用伝言板を設置したほか、テレビや新聞社など報道機関もそれぞれ安否情報の収集、提供に取り組みました。利用者から見ると事業者ごとに検索をかける必要があり、情報収集に時間がかかることが課題だったという事です。
J-anpiはこれを踏まえ、複数の事業者にまたがって一括して検索を行える仕組みを提供します。携帯電話/PHS各社の災害用伝言板やNTT東西の災害用伝言板(web171)についてはすでに、「全社一括検索」による一括検索が可能となっていましたが、J-anpiではさらに報道機関や企業、団体が提供する安否情報についても登録、検索が可能となるとの事です。
利用者側は、Webサイトで氏名や電話番号を入力することで、協力各社が提供する情報をまとめて検索し、安否情報を確認できます。該当する候補が多数ある場合は、住所や年齢といった条件で絞り込みが可能です。
J-anpiのサーバは2拠点に分散して構築されており、NTTコミュニケーションズのクラウドサービス「Cloudn」のオートスケール機能を活用することで、負荷集中時にもレスポンスを維持するという事です。
【地域】
「新品種イチゴ 栽培広がり」
「フルーツ王国」和歌山でイチゴの新品種の栽培が県内の農家の間で広がっています。県が開発し2010年に品種登録された新品種「まりひめ」は、糖度が高く従来の品種に比べてシーズンを通しての面積当たりの総収穫量が多いのが特徴で今年の栽培面積がイチゴ全体の1割を超えました。
和歌山のイチゴのブランド力をつけるため県は今春、農家を支援するために栽培マニュアルを作成しました。さらに病気に強い品種をつくるため県農業試験場(紀の川市貴志川町高尾)で、新たな品種の開発にも着手しています。
県内では紀南地方が中心のミカンやウメに対し、紀の川沿いで平地が多く比較的温暖な気候の紀の川市を中心にイチゴが作られています。
県農業試験場によると「まりひめ」の開発は02年から始まりました。08年に品種登録を出願し2年後に登録されました。鮮やかな赤色で粒が大きく糖度が高く酸味が低いのが特徴です。これまで県内で多く作られていた「さちのか」に比べ、シーズンを通しての面積当たりの総収穫量が20%程度多い。県が農家に栽培を勧めています。
イチゴの栽培農家でつくる「県いちご生産組合連合会」などの調べによると、昨年の県内のイチゴの栽培面積48ヘクタールのうち、まりひめは6.4ヘクタールを占めるまでになりました。大阪の有名ケーキ店のロールケーキに使われたり、県内の酒造会社がまりひめのピューレを梅酒に混ぜた商品を発売するなど、知名度も高まりつつあります。
県はイチゴの和歌山ブランドとしてまりひめの栽培を支援するため、最初に与える肥料を少なめにして追肥に重点を置くなど、栽培のコツをまとめた独自のマニュアルを約千部作り農家に配布しました。
さらに県農業試験場は今年4月からイチゴの大敵である病気「炭疽(たんそ)病」に強い品種の開発を進めています。炭疽病はカビの仲間の糸状菌が起こす病気で、最終的には苗が枯れてしまう。耐病性の高い新品種の開発を目指し、まりひめを含む数種類の品種を掛け合わせる実験を続けています。交配させて種をとり、生育のよい苗を育てる作業を繰り返し、15年度中の品種登録を目指しているという事です。
県農業試験場の藤岡唯志・栽培部長は「味にも収穫量にもこだわった品種で、他県に負けないブランドに育てたい」と話しています。