おはようございます。内勤事務担当の滝沢です。
本日のニュースです。
【社会】
「牛が碁盤にチョイ乗り 岡山の高校生が調教」
碁盤の上に牛が立つユニークな調教術「碁盤乗り」に岡山県の高校生が取り組んでいます。来月、長崎県である「第10回全国和牛能力共進会」で披露するため連日練習に励んでいます。
挑戦するのは、同県新見市の県立新見高校生物調査部畜産班の22人と、授業で飼っている黒毛和種の「ひなた」(雌、9歳)で体長約1.5メートル、体重約500キロの巨体を、部員が声をかけながら手綱を引きます。前脚が碁盤と同じ約45センチ四方、高さ30センチの木製台にゆっくり乗っかり、最後は4本の脚をそろえて立つとの事です。
碁盤乗りは、農耕用の牛を調教するため大正時代から続いましたが、機械に押されて廃れていったとの事です。16年前に同校の生徒たちが伝統の技を復活させ、学校の文化祭や街のイベントなどで披露してきました。部員の藤岡沙耶さんは「手綱の使い方や掛け声ひとつで伝わり方が変わる。伝統を絶やさないよう牛と頑張りたい」と話していました。
【地域】
「樹齢109年、二十世紀梨の親木の梨収穫」
鳥取県内で初めて植えられた樹齢109年の二十世紀梨の親木に実った梨の収穫が鳥取市桂見の森林公園「とっとり出合いの森」で行われました。
親木は1904年に千葉県松戸市から県内に持ち込まれたもので現在残るのは3本のみ。梨は長寿の親木にあやかり、毎年敬老の日の贈答用に収穫されており、今年は約2000個がたわわに実ました。
JA全農とっとりの職員らが、鮮やかな黄緑に色付いた実を丁寧にもぎ取っていきました。梨は鳥取二十世紀梨記念館「なしっこ館」(倉吉市)で14日から限定約200箱を販売します。1箱2キロで2500円です。
同館の田中正幸館長は「今年は暑さに負けず、丸々と太ってくれた。二十世紀梨本来の風味を味わってほしい」と話していました。
問い合わせは同館(0858・23・1174)へ。
【テクノロジー】
「日本人大好物のニホンウナギ、準絶滅危惧指定か」
絶滅の恐れがある野生生物をまとめた「レッドリスト」の見直しを進めている環境省は、記録的な不漁が続くニホンウナギを初めて準絶滅危惧(存続基盤が弱い種)などに指定する方針を固めました。
専門家会議が今月までにリスト入りを決めたのを受けた措置。身近な食材で影響が大きいため農林水産省は反発しており、曲折も予想されます。
水産庁によると、ウナギの年間漁獲量はピーク時(1961年)に約3400トンでしたが、ここ5年間は200トン台に低迷しています。養殖用に捕獲する稚魚(シラスウナギ)も最盛期の1963年には約230トンでしたが、最近は10トンを割る年も増え、成魚、稚魚とも漁獲量は50年前の5%前後まで激減しました。
生態に謎が多いため詳しい原因は不明だが、過剰漁獲のほか河川開発による生息地の減少、気候変動による海流変化などが指摘されています。
人工養殖する技術は実用段階になく、現在流通するウナギは養殖を含めて天然由来のため環境省は絶滅の恐れがあると判断しました。他の希少種に比べれば生息数が多いことなどから、今秋にも公表する改訂版レッドリストでは、危険度が比較的低い準絶滅危惧か絶滅危惧2類に指定する方向で調整しているとの事です。