おはようございます。内勤事務担当の滝沢です。
本日のニュースです。
【国内】
「酒、酒、酒…土器にびっしり 本物の代わり?」
器の底が「酒」の文字で埋め尽くされた9世紀後半(平安時代)の土師器(はじき)が千葉県流山市の前平井遺跡で出土しました。
発掘した県教育振興財団文化財センターは「文字を実際の酒の代わりにし、祭祀(さいし)に用いた可能性がある」と推測しています。
この器は直径約12センチ、底の径6センチ、深さ3・7センチの坏(つき)。内側と外側に20字以上の文字が墨書されており底には「酒」の字が同じ向きで6字以上並んでいました。外側には、道教の呪符に用いられる中国・唐代の則天文字に似た同じ文字も二つ書かれていました。
「酒」の文字が書かれた墨書土器は少なくないが、いずれも酒を入れる器であることを示したもので今回のように多く書かれた例はないという事でした。
【社会】
「ウナギ高騰 祭りを前に音を上げる成田山参道」
稚魚の不漁で年初から続くウナギの高騰に千葉県の成田山新勝寺の参道に並ぶウナギ料理店が苦慮しています。
4割超の値上げを余儀なくされる店もあり、土用の丑うしの日に合わせて行われる恒例の「成田うなぎ祭り」(7月12日~8月19日)では割引券が当たるキャンペーンも初めて実施しています。店主らは「多くの来店につながれば」と願っています。
JR成田駅から新勝寺へ続く約800メートルの表参道。専門店や旅館など約60店がかば焼きやうな重を出すとの事です。かつて江戸からの参拝客に振る舞う料理として印旛沼でとれたウナギを提供したのが始まりとされています。
「あまりに値が上がってこっちが音を上げたよ」と同地で40年続く「鰻福まんぷく亭」の小泉町子さんは嘆いていました。昨年6月に1キロ3000円程度だった仕入れ値は今年初めから上昇し今では5000円ほどになりまさにうなぎ登りの状態です。
店ではウナギの身を小さくしてどうにか値段を維持していたが、4月に売れ筋の「竹うな重」を2000円から2900円に値上げするなど、うな重3種の値を500~1100円引き上げています。
成田市観光協会によると、3月に開かれたうなぎ祭り実行委員会の会議では「これだけ高いのにお客さんが来るのか」などと開催を危ぶむ声も出たという事です。「参拝に来たお客さんをもてなしたい」と開催を決め、市の補助金なども受けて1000円の割引券2000枚も発行することにして、20日までの応募期間には約2600件の応募がありました。
同協会の小川雅代さんは「多くの方に興味を持ってもらえた。実際に来てウナギを味わってほしい」と期待しています。
今年の土用の丑の日は7月27日。祭りの問い合わせは同協会(0476・22・2102)
【科学】
「「羊が1匹…」眠れない 日本語だからという理由」
「羊が1匹、羊が2匹……」と数えると早く眠れるというのは本当か。
広島国際大学の田中秀樹教授(精神生理学)らが大学生を使って実験したところ、腹式呼吸のほうが効果的という結果が出ました。29日に横浜市で開かれる日本睡眠学会で発表されます。
田中教授らは眠くない状態の大学生14人を昼間に眠らせる実験を行ないました。それぞれの学生について羊を数えることと、鼻から吸った空気を口から吐く腹式呼吸の2通りで実験しました。
その結果、まどろんだ際に出る脳波が表れるまでの平均時間は、羊を数えたときは14分4秒。それに対し、腹式呼吸は9分32秒と短かったとの事です。実験を行った20分の間に3分以上継続する眠りまで至ったのは、羊を数えた場合の5人に対して腹式呼吸は9人と約2倍でした。
田中教授は英語なら、「シープ(羊)」という発音を繰り返せば自然に腹式呼吸になることもあるが、日本語の「ひつじ」だとそうはならないと指摘していました。「日本人には単調な雨音やせせらぎ、電車に揺られる音を聞く方が効果的ではないか」と話しています。