おはようございます。内勤事務担当の滝沢です。
本日のニュースです。
【テクノロジー】
「富士通研とNICTと九大 次世代暗号の解読で世界記録を達成」
富士通研究所、情報通信研究機構(NICT)、九州大学は、次世代の暗号として標準化が進められている「ペアリング暗号」について、278桁長の暗号解読に成功し世界記録を共同で達成したことを発表しました。
「ペアリング暗号」は“離散対数問題”を安全性の根拠とする公開鍵暗号で、従来の公開鍵暗号では実現困難だった、さまざまな利便性の高い応用が可能な次世代の暗号方式として注目されていました。従来、この桁長の暗号は解読に数十万年かかるとされていたが、今回新しい攻撃法の適用により148.2日間で解読できる脆弱な暗号であることを3者は実証しました。
今回挑戦した問題は、従来の世界記録204桁長(676ビット)と比べ、およそ数百倍の計算パワーが必要な難問だったが、汎用計算機21台(252コア)を用いて148.2日で解読することに成功しました。本結果から、解読不可能と思われていた暗号が現実的な時間内で解読できることが実証されて、脆弱であることが世界で初めて示されました。
新しい攻撃法としては、数式を使って初期値を最適化する技術や、データ探索を二次元空間に拡張する技術などが用いられ、また膨大な数値データから方程式の解を高速に計算する技術、計算機が持つパワーを限界まで引き出す並列プログラミング技術などを駆使することにより暗号を解読したという事です。
3者は、解読に必要な計算資源や時間が正確に見積もられたことで、安全な暗号の選択や適切な鍵の交換時期を見積もるための技術的根拠となる、貴重なデータが得られたとしています。
【経済】
「初のパイロット訓練専門会社 施設を公開」
全日本空輸は2011年12月に設立した国内初の運航乗務員向け訓練専門会社「パンダ・フライト・アカデミー」(東京都大田区)で訓練を始めました。
3月に就航した全日空系の格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションから訓練生6人を受け入れました。訓練施設が報道陣に公開されました。
パンダは、エアバスA320型機用などのフライトシミュレーター2台を導入し、年間約100人の受け入れが可能という事です。今年は、国内でLCCが相次いで運航を始める予定で、乗務員訓練の需要が増えると見込んでいます。
四分一英幸(しぶいちひでゆき)社長は「今後、アジア地区では2万人の養成が必要になる」と述べていて、パイロットが不足するアジアの航空会社からも訓練生を受け入れていく方針を示しました。
【環境】
「天然記念物のクマゲラ 子育ての季節」
国の天然記念物で日本最大のキツツキである「クマゲラ」のつがいが、北海道江別市の森で子育てにいそしんでいます。
「キョーン、キョーン」という甲高い鳴き声とともに、アリなどのエサを高さ8メートルほどの木の幹にある直径5センチ前後の巣穴に運ぶと、ヒナは白いくちばしを大きく開けて盛んにエサをねだります。ヒナは孵化ふかしてから約1か月で巣立ちます。
クマゲラは全身が黒く、頭の毛が赤いのが特徴で北海道などに生息していますが、環境省レッドリストの絶滅危惧2類に指定されています。