長年夢見てきた念願のマイホーム、自身の成長を物語るかのように長く過ごした家のリフォーム・・・。理想の家を建てることにワクワクして夢は広がるばかりですが、そんなときこそ注意すべきことがあります。
特にはじめてのリフォームや新築のときは気分が高揚し、いろいろと注文をつけてしまうものですが、そのせいで肝心な「使いやすさ」を見落としてしまうケースが多々あります。
見た目の良さや設備を盛り込んでも、「思うように使えない」、「期待していたのと違った」など、これでは長年使い続けるのが苦になってしまうことでしょう。
ダイニングやキッチン、寝室とこだわりだしたらキリがないものですが、トイレもその中の一つです。
計画段階ならまだしも、工事が完了し生活を始めてから失敗に気づいたのでは遅すぎます。
こうした事態を避けるため、ここではトイレリフォームで失敗しないためにやるべき基本事項をご紹介いたします。
トイレリフォームを成功させるコツは、目的にあった設備や機能を選び、「使いやすさ」を最優先することです。
現在はデザイン性の高いトイレが多く、ついそちらに目を奪われがちですが、使いやすさを優先する場合は用の足しやすさや掃除のしやすさを中心に考えるようにしましょう。
1.便器のサイズ
意外と忘れられがちな便器のサイズ。
今までより大きなサイズの便器を設置したところトイレ室内が想像以上に狭くなってしまい、用が足しづらい上に掃除もしにくくなってしまったケースがあります。
カタログだけを判断基準にせず、可能であればショールームで現物を確認されるとよいでしょう。
ショールームでのシミュレーションを通じて、要・不要の判断もしやすくなるため失敗のリスクが減ります。
2.床や壁の材質
トイレの壁や床は面積が広く、そのため目には見えなくても湿気や尿はねなどで汚れた状態であることが多いです。
こうした汚れを放置していると、特に夏場はアンモニア臭を放ちやすくさらに熱気がこもるため、快適に用を足すのが難しくなります。
そのため、リフォームを機に「防菌・防臭・防水加工」の施された材質を選ばれる方も多いそうです。
この方が掃除しやすく、一度掃除すれば快適な空間も長持ちするため一度検討されてみるのも良いかもしれません。
3.アクセサリーの選択、配置
アクセサリーも快適なトイレ生活を保障する上で欠かせない要素です。
ペーパーホルダーや収納棚、タオル掛けなど使い心地の良いものを選び、手洗いや便器の場所を考慮して適切な位置に設置するようにしましょう。
4.バリアフリー
高齢者のいるご家庭ではバリアフリーを取り入れる事も検討してみましょう。
狭い場所での用を足す動作に体の負担を感じる方も多く、それが原因でトイレに行くことを控えてしまう方もいらっしゃいます。
トイレ室内・外の段差を解消し、室内には手すりを付けて立ち座りしやすくしておくと、体に負担がかかりにくく、トイレに行くことも苦に感じにくくなります。
流水や便座の開閉を自動でできるようリモコンを取り入れるご家庭も増えています。
せっかく家を建てるのですから、極力失敗は避けたいものです。
開示されているリフォーム情報を探り、納得のいく家作りにしましょう。