どんなに丁寧に手入れしながら使っていても、経年によってトイレや周辺設備に傷みや故障などトラブルに見舞われてしまうものです。
破損や故障は、自らの手に負えずトイレ交換が選択肢に入ってきますが、大きな破損や不便を解消する手段がトイレ交換なので、こと清掃に関しては自力でどうにかできる部分がほとんどです。
トイレ清掃になれていない方は、最初どういった手順を追っていけばよいのか戸惑うところがあるかと思います。
ここでは、トイレの設備や汚れ、そして場所毎の清掃テクニックをまとめました。
大事なことはトイレの汚れの種類と性質を知り、正しい対処法を知ることです。そうして無駄な労力・負担を減らすことが継続していく上でとても重要になります。
また、トイレに限らず清掃は、上から下に向かって行うのが最も効率的とされています。 作業しているうちに上のホコリなどが下に落ちていくため、下の清掃を先に済ませてしまうと二度手間になるからです。
次に用意すべき清掃道具一式です。
・トイレ用中性、酸性洗剤
・トイレブラシ、ペーパーモップ(柄の長いタイプ)
・トイレ用除菌シート(雑巾複数枚でも可)
・掃除機
・ゴム手袋、マスク
・小型のブラシ(歯ブラシなど)
上記道具を揃えたら、用途別に使い分けていきます。
清掃手順は主に、以下のとおりです。掃除前にマスクとゴム手袋の着用を忘れないようにしましょう。
天井、換気扇、壁、窓
ペーパーモップを使って、天井・壁のホコリを落とします。換気扇は掃除機やブラシを使って入念にホコリを取りましょう。
ホコリが残っていると換気機能の低下につながるため注意が必要です。各所ホコリを落としてもまだ残っているようであれば、固く絞った雑巾で拭きます。
窓も同様雑巾で拭いていきます。サッシの溝のホコリや黒ずみは歯ブラシなどで取り除きます。
便器内側
内側全体に中性洗剤をまき、ブラシで満遍なくこすります。落ちない黒ずみなどがある場合は、その箇所に洗剤を染みこませたペーパーを貼り付けて時間を置いてから再度磨きます。
便器の縁などブラシでは磨けない細かいところは歯ブラシを使いましょう。それでも落ちないようであれば酸性洗剤の出番です。
便座、タンク、フタ、便器外側
汚れのきついところとそうでないところで、拭き分けていきます。まず肌の触れる便座を拭き、次にタンク全体を拭きます。その後シート(または雑巾)を替えてフタを拭き、便器外側全体を拭いていきます。
気になる方は、それぞれの箇所で使用するシートを替えてもよいでしょう。
床
仕上げは床です。掃除機でホコリを取り、それから入念に拭いていきます。
肉眼では見えませんが、意外と尿の飛沫によって汚れているものです。水拭きした後、抗菌作用のある洗剤で再度拭くと隙がありません。
トイレのメンテナンスにおいて最も良いのは、汚くなる前に清掃してしまうことです。
トイレ用シートを近くにおいておき、気づいたときにサッとふけるようにしておくだけでもだいぶ違います。タンク式水洗トイレ用洗浄剤を設置しておけば、水を流すごとに便器が洗われるため手軽です。
便利なトイレ用品と適度な清掃テクニックで、賢く手軽に快適なトイレ空間を維持しましょう。