トイレの水の流れが悪い。
これはよくあるトイレの悩みです。
まずその原因を探ってみましょう。
トイレタンクのふたを開けてみて、タンクの中を確認してみると、トイレにはほとんどの場合、適切な水位置を示す「水位線」が記されています。
水面から出たオーバーフロー管に刻印された「WL」というサインの位置が、水位線です。ただ、表示のないものもありますので、その場合は、オーバーフロー管の先端から2~3センチ下が適切な水位と考えていいでしょう。
もし、水面がタンクの水位線よりも下にある場合は、水量不足によって水の流れの悪さを発生していることがわかります。
こういった自体の場合、従来型のトイレタンクであれば、タンク内の標準水位をあわせれば解決します。
その場合、ボールタップ(水が出る管)の付け根の形状によって大きく3つの解決方法がありますので、形状や型番を確認しつつ、それぞれに合った調整方法に従ってご自身で調節することが可能です。
反面、水面がしっかりと水位線まである場合は、便器のつまりが生じる可能性が高くなります。
この場合、よくあるラバーカップ(スッポンやバキュームクリーナーとも呼ばれます)で詰まりを取っていきます。
便器の排水溝にラバーカップを押しつけ、勢いよく引く、を繰り返し、排水が引き込まれるまでこれを繰り返していきます。 汚水が飛び散らないように、ビニールシートなどで便器を覆うなどの対策をとってもいいでしょう。また、止水栓を閉めることも忘れないでください。
止水栓が開いているうちは、トイレタンクのレバーをひねれば水が出る状態になっていますので、作業の途中で水が溢れてしまう危険性もあります。
止水栓は、主にトイレタンクへ水を給水する吸水管についています。これはトイレの形状や種類によって場所が異なりますが、給水管に必ずついているので、見つけることは難しくありません。さらに、ウォシュレットのプラグも抜いておいた方がいいでしょう。そのとき、濡れた手で感電する恐れもあるので、ゴム手袋を忘れずにしましょう。
特に覚えておくべきは、トイレットペーパー以外の水で溶けないものが詰まったときです。
良くあるのが、ボールペンやスマホ、携帯電話の類。
また、芳香剤やおもちゃ、メガネ、タバコ、おむつや生理用品などです。また、汚物が引っかかっているところにトイレットペーパーが溜まって詰まりが生じていることなどもあります。
このような場合は、無理矢理流しても、その後に排水管が詰まる可能性がありますので、押し流そうとせず、必ず引き出して詰まりを取ってください。
なお、詰まりが取れたかどうか分からないときは、まずはバケツなどで水を流してみて下さい。タンクの水をいきなり流すと、詰まったままの状態だと汚水が溢れてきてトイレ以外の部分にも被害が及んでしまう可能性があります。
またもう一つは、トイレの排水管が詰まっているケースでしょう。浄化槽のお宅は、浄化槽の満水や、ポンプの故障などが可能性として考えられます。
こういった場合は、私たち日本水道センター(0120-506-123)日本水道センター(0120-506-123)までご連絡ください。