日本には名称が複数あるものがたくさんあり、お手洗いに関しても同じことが言えます。 あなたはいくつご存知でしょうか?
日本だけでなく、海外でもお手洗いを指す言葉が複数あります。
主に、
レストルーム
欧米ではこう呼ぶことが多いです。便器はトイレットボールと呼ばれます。
厠(かわや)
日本で最も古いお手洗いの呼称で、その古さは奈良時代からといわれています。
雪隠(せっちん)
ことわざにたびたび登場する呼称として知られます。
憚り(はばかり)
人目を憚り…用を足すことからこう呼ばれているそうです。わかりやすいですね。
パウダールーム
化粧室とも呼ばれ、女性になじみの多い呼び方です。
お手洗い
これは今でも日常的に用いられる呼び方で、一般的にはこちらが多いでしょう。
トイレット
こちらもお手洗いと並んで多い呼び方です。
wc(ダブリューシー)
よく目にしますが、これが何の略かを知る人は少ないそうです。Water closetの略です。
水洗式ができたころに生まれた呼称だそうです。
デパートやスーパーでは「神隠(しんかく)」や「遠方(えんぽう)」、「五番(ごばん)」 、また
「手水(ちょうず)」などと呼ばれ、女性は「花摘み」、男性は「雉撃ち」などとしゃれた呼び方もあります。
お手洗いと言えば、汚いと言う印象を受けがちですが、それでも日本のお手洗いは世界からはきれいで設備が整っていると高評価を得ています。そんな日本で今、新しいお手洗いのあり方が見直されています。
渋谷の複合商業施設では「スイッチングルーム」と呼ばれ話題を呼んでいます。
この「スイッチングルーム」、進化型レストルームといわれており、各階に設けられたお手洗いがフロアごとにテーマやデザインが異なっており、お手洗い専用のBGMまで流れていると言うのです。
各階のお手洗いをご紹介いたします。
リラックスステージ(5F)
こちらは、クレジットカードのTOP&ClubQを持っていることが使用の条件になります。
テーブルやソファ、おまけにフットマッサージサービスなどが充実しているリラクゼーションスペースとなっています。
アクセントステージ(4F)
個室に「ティモテ」と呼ばれるデザイナー集団による壁紙が、個室ごと別に使用されています。
ちょっとした画廊気分です。
スタイルアップステージ(3F)
中は清潔感のある白、シルバーを基調としており明るく広々としています。
また、洋服についたニオイや花粉・ホコリなどを取り除いてくれる「エアシャワーブース」があります。
ビューティプレゼンテーションステージ(B1)
白が基調とされており、まるでエステサロンのような雰囲気です。
マミーズステージ(B2)
ネット使用可能な授乳室やキッズ専用、またお父さんも入れる「コミュニティスペー ス」があります。
子連れで長居するのに気兼ねない清潔感のある、広々としたつくりになっています。
オープンステージ(B3)
植物の配置や木目のデザインが施されており、リラックスできる空間が演出されています。
このように、従来のデパートのレストルームとは異なる視点で設けられた進化型レストル ーム。
トイレ交換の参考にしつつ、一度体験したら他のレストルームは使えなくなるかもしれません。