トイレシェア数6割を占めるTOTOに次いで、約3割を占めているのがINAXという会社です。
INAXは親会社である株式会社LIXILのグループ会社で、1924年に日本六古窯のひとつである愛知県常滑市にて伊奈製陶株式会社(のちのINAX)という社名で創業しました。
当初は、内外装タイル・浴室・トイレ・洗面・キッチンといった水回りの衛生陶器の製造を中心とした事業内容となっており、古くからずっと同業者であるTOTOとライバル関係を示しています。その後、1985年に社名を伊奈製陶株式会社から株式会社INAXに変更、2011年にLIXILが子会社を一斉統合したため、現在はLIXILの事業ブランドとして吸収されました。1つの会社としては存在しませんが、ここではINAXが取り扱っているトイレにはどのような製品があり、また、どのような機能が搭載されているのか見ていきたいと思います。
まず、INAXの代表的なトイレ製品は、「サティス」、「アステオ」、「アメージュ」、「リフォレ」などが挙げられます。
次に、INAXのトイレ製品に搭載されている機能の特徴についてですが、主な機能として以下のようなものがあります。
レディスノズル
INAXでは、清潔さ・洗浄力にこだわりをいれており、ノズルに関してはおしり洗浄の「おしりノズル」、ビデ洗浄の「レディスノズル」と2種類の専用ノズルが用意されています。タイプによって洗い心地・快適性に違いがあり、女性にやさしい安心・清潔さを重視した仕様となっています。
ECO4
ECO4は大洗浄4L、小洗浄3.3Lで月間使用する水量を大幅に節約できるものです。加圧装置で水勢の増加、便器の形状の最適化によって広い溜水面を維持しつつ、従来品の洗浄水量13Lと比べてわずか4Lで強力に洗浄することができます。節水効果は約73%となっており、これは2日でお風呂1杯分以上(305L)節約でき、水道料金は年間約14,700円浮かせることができ、エコな便器として人気となっています。
INAXは利用者の利便性を考慮した、環境・安全を重視したトイレ機能をベースとしていますが、ことにINAXでは女性自身がトイレに愛着を持ってもらうと、他社のトイレメーカーにはない、女性目線を考えたトイレ製品の機能を多く搭載しているのが特徴です。トイレは用を足す場所、狭い個室でひとりでリラックスする場所といった固定概念に捉われず、 女性にもトイレを好きと感じさせるトイレの機能、デザインを追求するのが、INAXならではのトイレ製品にかけるものづくりなのです。