従来、便器のサイズは大型と標準サイズの2種類に分かれていました。
そのため、ウォシュレットのサイズも大型と標準で2種類あったのですが、そもそも2012年移行に発売されているTOTOなどのウォシュレットは、すべてどちらのサイズにも兼用できるサイズ設定となっています。
ウォシュレットは、いまや、ほとんどすべてのトイレに設置が可能と考えていいでしょう。 ただ唯一、デザイン便器に関しては、専用のウォシュレットがあるケースがありますのでご注意ください。
取り付けに必要な工具は、ドライバー、スパナ、モンキーレンチなどと考えていいでしょう。
すでに古いウォシュレットが取り付けられている場合は、古い分岐金具も取り外すなどし、新しいウォシュレットに交換するために関連部品をすべて取り外します。
ロータンク式便器の場合、一般洋式便器、ワンピース型便器の三種類であれば、基本的に取り付けが可能です。
ただし、業者に頼む場合も、賃貸の場合、管理会社や大家への確認が必要です。ただ、退去時の原状回復を守るということであれば、大抵の場合は許可されると考えられます。
しかし許可が出た場合でも、それまでのウォシュレットは捨てないようにしてください。入居者が退去するときのルールは、原状回復です。
捨ててしまった場合は、取り付けられたウォシュレットを処分する費用も支払う必要が出てきます。 金額面では、ウォシュレット本体の価格と取り付けの工事費用がかかります。
また、忘れがちなのが、トイレ内にコンセントがあるかどうかの確認です。
ウォシュレットは電化製品ですから、当然コンセントがないと設置できません。 この場合は、トイレの中のコンセントの増設作業が必要でしょう。
これも当然、管理会社、あるいは大家さんへの許可が別途必要になってきます。また、コンセントの増設工事は、電気工事士の資格を持った者でないと工事できないため自分で増設を行うことはできません。
また、アース腺がないコンセントも、工事が必要なので気をつけましょう。
また、トイレの部屋自体が小さい場合、ウォシュレットの操作パネルをトイレ本体に取り付けるものと、そうじゃないもので設置作業の工程が変わってきます。壁にリモコンタイプのものを取り付ける場合、設置する壁が取り付け可能なものかを検討する必要があります。
また、現実的にウォシュレットが取り付けられない場合、ポータブル・ウォシュレットという選択肢もあります。 ご自身のトイレの空間や状況などを考慮しつつ、最適なウォシュレットの設置を行ってみてください。