ジェットポンプに関する豆知識
ジェットポンプ
No.2
ジェットポンプの仕組みとは?
構造と水をくみ上げる原理を解説
ジェットポンプはどうやって深い井戸から水をくみ上げる?
前回は、ジェットポンプが浅井戸用ポンプでは対応しにくい深い井戸で利用されることについて紹介しました。
では、ジェットポンプはどのような仕組みで、深い場所にある水をくみ上げているのでしょうか。
そのポイントとなるのが、ジェットノズルによって水を高速で流し、圧力差を利用する仕組みです。
まずは、一般的な井戸ポンプとの違いから見ていきましょう。
一般的な井戸ポンプが水をくみ上げる仕組み
ストローで水を吸う仕組みに似ている
一般的な浅井戸用ポンプは、ポンプの力で井戸水を吸い上げる仕組みです。
イメージとしては、ストローで水を吸い上げるのと似ています。
ストローの中の空気を吸い出すことで内部の圧力が下がり、大気圧によって水が押し上げられます。
井戸ポンプも基本的には同じように、圧力差を利用して水をくみ上げます。
吸い上げられる深さには限界がある
ただし、大気圧を利用した吸い上げには限界があります。
そのため、井戸の水位が深くなると、一般的な浅井戸用ポンプでは十分に水をくみ上げられなくなる場合があります。
そこで利用されるのがジェットポンプです。
ジェットポンプの構造
ジェットポンプでは、ポンプ本体だけで水を吸い上げるのではありません。
配管の先端側に設置された**ジェットノズル(ジェット部)**を利用して、水の流れを作り、その作用によって井戸水をくみ上げます。
主な構成としては、
- ポンプ本体
- 吸込管
- 圧力管
- ジェットノズル
- 井戸側の配管
などがあります。
製品によって構造や配管方式は異なりますが、ジェット部で生じる圧力差を利用することが、ジェットポンプの大きな特徴です。
ジェットポンプが水をくみ上げる原理
水を高速で流して圧力差を作る
ジェットポンプでは、ポンプによって送り出された水をジェットノズルから高速で流します。
この高速な水の流れによって周囲の圧力が低下し、その圧力差によって井戸側の水が引き込まれます。
そして、送り出された水と井戸から引き込まれた水が一緒になってポンプ側へ戻ってくることで、水をくみ上げることができます。
この仕組みを利用して、浅井戸用ポンプだけでは対応しにくい深さから水をくみ上げます。
身近な現象に置き換えて考えると?
この原理は少し難しく感じるかもしれません。
身近な例として、風の流れを考えてみましょう。
細長い紙やリボンなどの上を風が勢いよく流れると、風の流れによって周囲の圧力が変化し、紙やリボンが持ち上がるような動きをすることがあります。
ジェットポンプでは、こうした流体の流れによって生じる圧力の変化を水に応用しています。
風の代わりに水を高速で流し、その流れによって生まれる圧力差を利用して、井戸水をくみ上げるのです。
ジェットポンプと浅井戸用ポンプの違い
ジェットポンプと一般的な浅井戸用ポンプでは、どちらも圧力差を利用して水をくみ上げます。
大きな違いは、水をくみ上げるための圧力差をどのように作るかという点です。
浅井戸用ポンプはポンプ本体によって吸い上げるのに対し、ジェットポンプはジェットノズルを利用して圧力差を作ります。
そのため、浅井戸用ポンプでは対応が難しい深さの井戸でジェットポンプが活躍します。
ジェットポンプの設置には専門知識が必要
ジェットポンプは、ポンプ本体だけを設置すればよいわけではありません。
井戸の深さや水位、配管の状態、必要な水量などを確認したうえで、適切な機種と配管方式を選ぶ必要があります。
また、ジェット部など井戸の中に設置される部分もあるため、設置や交換には専門的な知識が必要です。
「井戸水が出ない」「ポンプを交換したい」という場合には、ポンプ本体だけでなく、配管や井戸側の状態も確認してもらうとよいでしょう。
まとめ|ジェットポンプは圧力差を利用して水をくみ上げる
ジェットポンプは、ジェットノズルから水を高速で流すことで圧力差を生み出し、その力を利用して井戸水をくみ上げるポンプです。
一般的な浅井戸用ポンプとは異なる仕組みを利用することで、より深い井戸への対応が可能になります。
ただし、実際に対応できる深さや性能は機種や設置条件によって異なります。
井戸ポンプの交換や設置を検討している場合は、井戸の水位や配管なども含めて専門業者に確認してもらうことが大切です。
※次回は、ジェットポンプで起こりやすい故障やトラブル、症状が出たときの対処法について解説します。





















