おはようございます。内勤事務担当の滝沢です。
本日のニュースです。
【スポーツ】
「ザック監督 アゼルバイジャン戦で本田の回復をテスト」
日本代表候補合宿 日本協会は、日本代表が5月23日にキリンチャレンジ杯アゼルバイジャン戦(エコパ)を行うと発表した。アルベルト・ザッケローニ監督(58)はFIFAランク110位の格下との対戦に、右太腿痛から復帰したばかりのMF本田圭佑(25=CSKAモスクワ)を約8カ月ぶりに招集することを明言。6月に始まるW杯アジア最終予選を前に、司令塔の回復具合を測るテストの場とする。チームはこの日、千葉県内で合宿をスタートした。
千葉県内で行われた強化合宿初日。小雨の降る中、ザッケローニ監督は熱のこもった指導を行ったが、心の底ではロシアにいるレフティーの状態を気にしていた。来月23日の開催が発表されたアゼルバイジャン戦に、右太腿痛から復帰したばかりの本田を招集する意向を示し「(W杯アジア)最終予選に間に合うように全力でサポートしたい」と強調した。
本田は昨年8月28日のスパルタク・モスクワ戦で右膝半月板を損傷。同9月1日に手術を受けた。右膝痛が癒えて一度は復帰したが、3月3日のゼニト戦で今度は右太腿を負傷。4月21日のディナモ・モスクワ戦にフル出場して復帰した。ザッケローニ監督はディナモ・モスクワ戦の映像をチェックし「本田が90分試合に出たのは状態を見るいい機会だった。継続的に練習すればアゼルバイジャン戦にも使える」と説明。アゼルバイジャン戦で本田を約8カ月ぶりに代表に呼び、6月に3試合を控えるW杯アジア最終予選に向けて調整させる方針だ。
アゼルバイジャンはFIFAランク110位。ザッケローニ監督が格下との対戦を熱望して実現した経緯があり、本田にとって絶好の“スパーリングパートナー”となる。
アゼルバイジャン 旧ソ連の共和制国家。北はロシア、南はイランと隣接する。首都バクー、人口約910万人。サッカーは94年にFIFA、UEFAに加入。W杯の出場経験はない。
【テクノロジー】
「骨の減少抑え成長促進、たんぱく質を発見」
骨の減少を抑えると同時に成長させるたんぱく質を、東京医科歯科大学の高柳広教授らが初めて突き止めた。
骨粗しょう症の治療や診断につながる成果として注目される。
健康な骨は、骨を減らす破骨細胞と、骨を増やす骨芽細胞の働きでバランスが取れている。骨粗しょう症は、何らかの原因で骨の減少量の方が多くなった状態。治療薬は、破骨細胞の働きを抑えるものが中心だが、骨芽細胞の働きも損なわれる性質があるため、大きな効果は望めなかった。
高柳教授らは、骨芽細胞が分泌するたんぱく質を分析し、破骨細胞の働きを抑え骨芽細胞の成長も促進する物質として、セマフォリン3A(セマ3A)を見つけた。
これを、正常なマウスに、体重1キロ・グラムあたり1ミリ・グラムの割合で週1回4週間にわたり静脈注射したところ、骨の密度が1・5倍になった。骨芽細胞は3~4割増え、逆に破骨細胞数は約2割減った。
【化学】
「海なし県で養殖するトラフグ、温泉で生育順調」
長野県飯田市の山間地・遠山郷にある温泉施設「かぐらの湯」(飯田市南信濃和田)を運営する市南信濃振興公社(後藤修三理事長)が昨秋から、温泉を利用した高級魚トラフグの養殖に取り組み、順調に生育している。
24日には市内のホテルで地元経済団体など関係者を集めて試食会を開き、今後、飯田下伊那地方の旅館などに売り込んで、新たなブランド化を目指す。
同公社によると、かぐらの湯は塩化物泉で塩分濃度は0・73%。海水(約3・5%)より低く、海水魚のストレスが少ないとされる濃度に近い分、生育が早いという。源泉は42・5度あるが、湯を引くうちに温度が下がり、水を加えずに養殖に適した20~23度に保てる。
トラフグは海上養殖で成魚になるまで通常1年半~2年かかるが、冬場は足湯に使った温泉の排熱で加温して生育が促進され、1年で成魚にできるという。
海のない場所で「温泉トラフグ」に取り組む栃木県那珂川町の会社から、養殖技術を取り入れた。地場産業育成を目指す南信州・飯田産業センター職員が那珂川町の会社を知り、同公社に提案した。総事業費410万円の半額は県の助成金を利用した。
かぐらの湯近くにビニールハウスを建て、水槽(直径2メートル、高さ1メートル)を2基設置。昨年11月、生後8~9か月と同4~5か月の稚魚計200匹の試験養殖を始め、餌は人工飼料を与えた。このうち生後8~9か月から育てたトラフグが体長約30センチ、重さ約800グラムの成魚に育った。今後は、夏場の暑さの中での温度管理が課題となる。
試食会では刺し身や鍋料理、ひれ酒などが出される予定。かぐらの湯の山崎徳蔵支配人は「食堂のメニューに加えたり、地元のホテルや旅館に売り込んだりして、遠山郷の新しいブランドにして、雇用創出につなげたい」と期待する。
それでは本日も一日よろしくお願いします。