『なぜ春は眠いのか?』

【生活習慣情報】

おはようございます。内勤事務担当の石野です。
スタッフブログをご覧いただきありがとうございます。

三寒四温。徐々に温かくなり、気持ち良い春の陽気を感じられるようになりました。
うとうととのんびり過ごすには気持ち良いですが、シャキッとしたい時には困ったもので、なぜこうも春は眠いのだろうと思います。
疲れているのだろうか・・・?とも思えますが、一体“『春』ゆえに眠い”という事実はあるのでしょうか。

なぜ春は眠いのか?

春は眠い

結論から言いますと、春になって眠気を感じるようになるのは、ごく自然な生理現象といえるようです。その要因には、次のような事が考えられます。

要因1 自律神経の働きが追い付かない

私たちの身体は、自律神経によってコントロールされています。
気温が変化しても一定の体温を保つよう、寒い時季は体温が逃げないように血管を収縮させ、暑くなると血管を広げて熱を放出しているのです。

春は気温の変動が激しく、その変化についていくために自律神経は必死に働きます。
そしておいつかなくなってくると、適切なときに適切な調節がうまくいかなくなることも起こるわけです。

自律神経は昼と夜で体のリラックスと緊張状態のモードを切り替えるという働きも担っていますので、働きのリズムが狂えばこの切り替えにも影響し、本来緊張状態で活動するべき昼間に、夜間のリラックスモードの調整を行い、眠気を誘うという可能性も出てきます。

要因2 “メラトニン”分泌サイクルの変動

春の眠気の原因には、脳内で分泌されるメラトニンの影響も考えられます。
メラトニンは、睡眠へ誘導する脳内物質で、暗さを感じることで分泌を始めます。
冬の間は日照時間が短いのでメラトニンの分泌量も増え、日が長くなるにつれて減っていくというサイクルで1年を経過します。

春先は日照時間は目に見えて長くなりますがメラトニン分泌が冬のパターンをひきずっていると、その時期にしては多すぎる睡眠誘導物質が体内にあることになります。

要因3 睡眠時間の変動による寝不足

私たちの睡眠時間は季節によって変動しています。
冬場は寒さや昼間の活動不足のせいで深く眠りにくかったり、メラトニン分泌の都合上、長時間睡眠の傾向がみられます。

気温が上がって活動量が増えたり、日照時間が増えてくると、睡眠時間が徐々に短くなり、朝の目覚めを悪くしたり、昼間の眠気の原因になったりします。
普段から起床時間が遅く睡眠不足状態の人ならなおさらです。

一方、転勤、異動など環境の変化に伴うストレスで、寝つきが悪くなることも春の睡眠不足の大きな原因です。ストレスがかかった状態が続くと、これもまた自律神経への負荷となり、睡眠のリズムを狂わせ、不眠症などを招くこともあります。

要因4 ビタミンB群の不足

暖かくなると、身体の各器官の動きが活発化します。
そのため、糖質や脂質から盛んにエネルギーを作る必要がありますが、この“エネルギー変換”に伴い、ビタミンB群などが大量に消費されます。こうした事から起こる栄養素の不足が、疲れやだるさ、ひいては春の眠気を招いているといわれています。

豆類や豆腐など、ビタミンB群を豊富に含む食品を積極的に摂り、食事だけで補うことが難しい場合はサプリメントで補給するなどの、ビタミンバランスの調整を心がけましょう。

ビタミンイメージ花粉症の人は、睡眠中の鼻づまりやくしゃみなどで睡眠の質が下がることに加えて、抗ヒスタミン剤の副作用で眠気が起こりがちです。最近は眠気が出にくいタイプの抗アレルギー薬もあるので、毎年花粉症の時季になると眠くなるという人は主治医に相談してみてください。

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私たちの体は体内時計により生活のリズムを刻んでいます。
この時計は、太陽の光でリセットされ、24時間周期で周っています。
体内時計を正しく機能させているのが太陽の光なのですね。

夜型化が進む現代社会ですが、朝にはカーテンを開けて朝日を浴び、気持ち良く一日をスタートしましょう!

日本水道センター

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