おはようございます。WEB担当の久保田です。
本日のニュースです。
【サイエンス】
「―立山連峰―日本初の「氷河」、学会が認定」
日本雪氷学会(東京都)は、立山カルデラ砂防博物館(富山県立山町)が北アルプスの立山連峰で見つけた氷体を日本初の「氷河」と確定した。氷河はこれまで、ロシア・カムチャツカ半島以南の東アジアには現存しないとされていた。
同学会の藤井理行(よしゆき)前会長(65)は「日本のように温暖なところで氷河の存在を確認するのは、大きな発見」と評価している。成果は5月発行の学会誌「雪氷」に掲載される。
氷河は、重力で長期にわたり連続して流動する雪氷体のことをいい、雪氷学会が国内唯一の認定機関となっている。立山連峰は冬の降雪量が圧倒的に多く夏の気温も低いため、氷河形成の条件が整っているとされていた。 同博物館は09年から調査を開始。表層(15~20メートル)の積雪をドリルで掘り、氷体に達するまで穴を開けてポールを挿入。その位置を昨年9月と10月にGPS(全地球測位システム)で測定し、氷体の移動距離を測った。その結果、剱(つるぎ)岳(標高2999メートル)周辺の三ノ窓雪渓や小窓雪渓、雄山(同3003メートル)周辺の御前沢雪渓で32~7センチの動きを確認した。データは雪氷学会が検証し、今月1日に氷河と確定した。
【地方】
「節目の春 大漁を祈願」
船橋市の船橋漁港で3日午前、大漁と漁の安全を祈る「水神祭」があった。岸壁に大勢の見物人が陣取る中、漁船に設けられた祭壇前で、船橋大神宮の神職らが神楽を奉納した。
江戸時代から続くとされる伝統行事。大漁旗がはためく大小の漁船が接岸し、船上の神事を見守った。船橋市漁協役員や漁港近くの町会代表らが次々と祭壇に玉串を捧げ、最後に船上から縁起物の紅白もちがまかれた。
水神祭は、冬ののり漁中心からアサリ、スズキなど、春から夏にかけての本格漁に切り替わる節目の儀式となっている。
【考古学】
「100万年前に火を使用―原人が洞窟内で料理か」
南アフリカ北部にある洞窟で、人類が約100万年前に草木を燃やし、獲物の動物などを焼いて食べたとみられる跡が見つかった。カナダ・トロント大などの国際研究チームが2日までに灰や骨などを詳細に分析した成果で、米科学アカデミー紀要電子版に発表する。自然発火の山火事などの灰が風や雨水に運ばれて洞窟に流入したのではなく、人類が火を使ったことが確実な証拠としては最古という。
この洞窟はカラハリ砂漠の南端に近い場所にある。この人類は原人のホモ・エレクトスとみられ、石器も一緒に見つかった。歯や骨格の化石を詳細に分析した最近の研究では、ホモ・エレクトスが出現した約190万年前には火を使って料理していた可能性があるという。
それでは本日も一日よろしくお願いします。