トイレの豆知識 その28.2

こんにちは。コールセンター片倉です。トイレの歴史、今回で3回目になります。歴史が少し近づき、中世ヨーロッパの内容となります。あのヴェルサイユ宮殿が当時はたいへん汚かったというのは有名な話だと思いますが、今回はそのことについての解説になります。


 

【 中世ヨーロッパのトイレ事情 】


中世ヨーロッパでは、先に挙げたような古代ローマのトイレ文化は継承されることなく、ほぼ有史以前のようなありさまとなったことは良く知られていることではないでしょうか。路上には便の異臭がただよい、衛生観念が失われ、疫病が蔓延していた暗黒の時代でした。修道院や城、宮殿にはトイレが備え付けられていたものの、ほとんどの住民は「chamber pot」と呼ばれるおまるを使用していました。それぞれの家庭のおまるがいっぱいになると、決められた場所で中身を捨てるという決まりとなっていましたが、ほぼその決まりは守られておらず、ゴミと一緒に窓から投げ捨てられていたそうです。今考えてみると、恐ろしい事ですね…

14世紀には投げる合図のようなものも決まっていたとのことです。当時の都市部にはどこにも「不潔通り」があり、女子がそこを通る際は、人に背負ってもらっていたとも言われています。ヴェルサイユ宮殿も、ルイ14世が居住していたルーヴル宮殿が不潔となったために引越しを急いだとされています。しかし、当初トイレとして独立した部屋はなく、274のいす式便器がありました。汚物入れが引き出し式で取り出す事が出来、一杯になるとそれを処理していたとのことです。綺麗好きの従者はchamber potを携行している者もいましたが、中身は庭に捨ててしまうため、ヴェルサイユ宮殿の庭は貴族たちの排泄物でいっぱいになり、ひどい悪臭を放っていたそうです。


今では考えられないような事が起こっていたようです。一見華やかに見える貴族の生活も、実はこんな黒歴史があったのですね。

トイレはいつも清潔にしておきたいものです。新しいトイレに交換をご希望の際は、是非当社にお任せください。

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