おはようございます。コールセンターの片倉です。
本日のニュースです。
【テクノロジー】
「折り紙のように変形し歩くロボット、米チームが開発」
平らな1枚の紙のように地面に横たわった状態から、まるで生きているかのように起き上がり、折り紙アートを思わせる動きで変形して、這うように歩き出す──こんな新型ロボットを、米ハーバード大学(Harvard University)などの研究チームが7日、発表いたしました。将来的に、宇宙探査や建物崩壊現場での捜索活動、組み立てラインの製造速度の高速化などに貢献することが期待されるとのことです。
米科学誌サイエンス(Science)に掲載された報告によると、製品化にはまだ何年もかかる見通しとのことですが、最新の技術進歩によって、個人向けにカスタマイズされたロボット分野の新境地が開けたそうです。
ハーバード大のビース研究所(Wyss Institute for Biologically Inspired Engineering)と工学・応用科学科(School of Engineering and Applied Sciences、SEAS)に所属する研究者、サム・フェルトン(Sam Felton)氏によると、このロボットの材料費はわずか100ドル(約1万円)と安価な上に、ある作業から別の作業を実行するように簡単にプログラムを変更することができるとのことです。
ロボットは紙を含む複数の層が重なってできており、中間の銅でできた層はエッチング(薄膜の一部を除去する方法)で配線が作られています。また外側の層は、温めると折り曲がる形状記憶ポリマーでできているので、ひとりでに組み上がる家具や被災地用シェルターへの応用も考えられているそうです。
ロボットは、今月10~13日に東京で開催される「第6回折り紙の科学・数学・教育国際会議(International Meeting of Origami Science, Mathematics and Education)」で披露される予定です。
【話題】
「千葉県鎌ケ谷市の丸型ポスト、名古屋で復活へ」
鎌ケ谷市内で長年使われていた丸型ポストが、名古屋市で復活するそうです。設置する名古屋福徳郵便局の「福徳」にちなみ、七福神をのせた全国初の「福徳ポスト」として登場、8月23日に除幕式が開催されます。
ポストは1949年の製造で、鎌ケ谷市軽井沢の元個人商店前に置かれていましたが、2013年1月に廃止されたものです。丸型ポストで地域おこしを進める元白井郵便局長の若林正浩さん(55)が再生に活用しようと譲り受け、郵便局の倉庫に保存していました。
このポストに目をつけ、復活を提案したのが写真家の庄司巧さんです。全国1200カ所以上で丸型ポストの写真を撮り続け、若林さんらと各地で丸型ポストの修復活動に取り組んでいるそうです。
【サイエンス】
「最新鋭気象衛星 “ひまわり8号” 、10月7日に打ち上げ 解像度2倍、カラー画像も」
気象庁は7日、宇宙から地球の気象を観測している気象衛星「ひまわり」の8号機を10月7日午後に種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げると発表いたしました。
運用開始は来年7月ごろで、現行機より鮮明な観測データを頻繁に集めることが可能になるそうです。ゲリラ豪雨や竜巻などの予測精度向上が期待され、防災に大きな威力を発揮しそうと期待されています。
現在、観測に使われている7号は平成22年7月から本格運用を開始したものです。6号も故障に備えてバックアップとして運用されていますが、7号が27年に“寿命”を迎えるため、気象庁は21年に次期衛星の開発に着手していました。
今回の大きな改良点は、搭載するカメラの性能を大幅に高めたことです。現行の7号に比べ解像度が約2倍となり、可視画像は最大1キロ四方から最大0・5キロ四方に、赤外線画像は4キロ四方から2キロ四方にそれぞれ向上します。新たに、水と氷を識別して積雪や海氷の範囲を特定できる近赤外線画像の撮影もできるようになるそうです。
また、7号で約30分かかっていた、衛星から見える全範囲の観測の所要時間が約10分に短縮、日本付近に限れば、わずか2分半で観測可能とのことです。台風の規模や進路の予測精度が上がるほか、ゲリラ豪雨や竜巻などの原因となる積乱雲の発生をより早く検出できるようになるそうです。
8号と同じ性能の9号は28年度中に打ち上げられ、8号のバックアップとして待機運用されます。気象庁は「最新鋭の気象衛星の打ち上げは世界初。わが国はもとより世界の気象監視に貢献したい」と話しています。
それでは本日も一日よろしくお願いいたします。