おはようございます。内勤事務担当の滝沢です。
本日のニュースです。
【社会】
「部活経験者は実年齢マイナス20歳」
文部科学省が体育の日に合わせて公表した「体力・運動能力調査」では、20~64歳の成年について、学校時代の運動部での活動経験と体力・運動能力との関連も分析しました。中学・高校で運動部での活動を経験した人は、経験しなかった人に比べて最大で20歳ほど若い人と同じ程度の体力があることが明らかになった。
体力テストの合計点(60点満点)の平均値は、男子は40~44歳の中学・高校の運動部経験者(35.85)が、25~29歳の未経験者(35.43)を上回った。また、女子も45~49歳の中学・高校の運動部経験者(36.17)が20~24歳の未経験者(34.67)より高かった。
文科省は「継続的な学校時代の運動部での経験が、その後の運動・スポーツ習慣につながり、生涯にわたって高い水準の体力を維持するためには重要だ」と分析している。(10年度体力調査)
【スポーツ】
「世界体操・ 男子団体33年ぶり」
◆体操 第43回世界選手権第3日(9日・東京体育館) 男子団体総合予選の前半を行い、第1班で試技した日本は合計364・291点で、第4班まで終えて首位に立った。エースの内村航平(22)=コナミ=は足がつる不安に襲われながらも、6種目合計92・256点を出し、史上初の3連覇がかかる個人総合で暫定首位。ただ、田中佑典(21)=順大=が床運動で頭部を強打するアクシデントに見舞われるなどミスも目立ち、78年ストラスブール大会以来33年ぶりの団体優勝に向け、不安も残したそうです。
ピンと伸びた足先。美しい旋回。最終種目のあん馬を終えて着地すると、内村は得意の“どや顔”でガッツポーズ。「跳馬以外はまずまずの出来。試合の流れとしてはよかった」。相次ぐ逆境をはね返し、エースの責務を果たした安ど感に浸った。
2種目めの跳馬で異変は起こった。前転とび前方伸身宙返り2回半ひねり(ヨー2)の着地で両手とひざをつき、0・3の減点。「足の具合も少し気になっていて、(技の)入りの部分で少し突っ込んでしまった」。5日の床運動の練習中につった両ふくらはぎに不安を感じてしまったそうです。
4種目めの鉄棒の練習で落下し、急きょマッサージを受けて続く床運動では「ひどい状態。いつつってもおかしくない」と足が悲鳴を上げていたみたいです。負担をなくすために練習なしの“ぶっつけ本番”で試技。15・466点のハイスコアを出し、佑典の負傷で動揺する仲間を勢いづかせた。
練習で右足首をねん挫した影響で筋力が落ち、足がつりやすい状態。昨年のロッテルダム大会は左肩痛を我慢して臨んだが、「足のつりは勝手に出ちゃうので、どうしようもない」。ナトリウム分を多く含んだゼリーを試合前に摂取するなど、地道に予防するしかない状況だった。
合計得点は昨年大会の団体予選で首位通過した中国の362・482点を2点以上も上回った。団体総合5連覇を狙う中国にプレッシャーをかけられたとはいえ、12日の決勝に向けて不安要素も浮き彫りになってしまいました。内村は足の“爆弾”を抱え、ほかの選手は細かいミスで完成度に課題を残した。試技者3人全員の得点を採用して競う決勝では、1人のミスも許されない。
内村は「決勝は跳馬の跳び方を変えてもミスしないようにしたい」と話し、ヨー2より価値点を下げた伸身ユルチェンコ2回半ひねりに変更する安全策も示唆した。「ミスは決勝のための失敗と思って切り替えたい」と内村。最大目標の団体金に向かって、全身の筋肉を振り絞る。
◆競技形式 団体予選は各種目でエントリーした6人中5人が試技し、上位4人の合計得点を採用する「6―5―4制」。決勝は6人がエントリー、各種目3人が試技した合計得点を採用する「6―3―3制」を実施。8チームが進む決勝は2か国ずつに分かれて各種目を交互に演技。予選1位なら種目間で連続して演技する局面が2回だが、2位は3回に増えるため体力的な負担が増える。
【社会】
「現役最高峰の女形…文化功労者」
現役最高峰の歌舞伎女形で文化功労者の中村芝翫(なかむら・しかん、本名・中村栄次郎=なかむら・えいじろう)さんが10日、肝不全のため東京都内の病院で死去した。
東京生まれ。祖父、五代目中村歌右衛門、父、五代目中村福助と続く女形の名門、成駒屋の跡取りとして生まれた。同年に四代目児太郎を名のって初舞台を踏んだ。40年に祖父が没し、六代目尾上菊五郎に師事した。41年に七代目福助、67年に七代目芝翫を襲名された。
89年に紫綬褒章、芸術院会員、96年に人間国宝に認定、2006年に文化功労者。08年より日本俳優協会会長。長男の福助さん、次男の橋之助さんは歌舞伎俳優、長女の梅彌さんは舞踊家として活躍。次女の好江さんは中村勘三郎さんの妻である。