おはようございます。WEB担当の久保田です。
本日のニュースです。
【話題】
「飛んだ!明治のグライダー 復元機5秒間ふわり」
日本で初めて飛んだ103年前のグライダーの復元機の飛行実験が10日、大分県竹田市の久住(くじゅう)滑空場で行われ、5秒間、最高で約3メートルまで上昇し、見事に成功いたしました。
試みたのは、飛行機好きで作る「九州航空宇宙協会」で、操縦した福岡県新宮町の渡辺龍之さん(60)は「ゆっくりふわりと上がったので余裕をもって操縦できた。気持ちよかった」と話しています。
復元機の元になったグライダーは、1909(明治42)年に駐日フランス大使館付武官ル・プリウールが日本人2人の協力を得て作成し、東京の上野不忍池の上空を自分で操縦して飛んでいたものです。
【サイエンス】
「暗黒物質2兆個で初期宇宙 スパコン”京”成功」
筑波大計算科学研究センターのグループは9日、スーパーコンピューター「京」を利用し、銀河形成に関わるとされる暗黒物質(ダークマター)粒子約2兆個が、初期の宇宙空間でどう動くかを見るシミュレーションに成功したと発表いたしました。2兆個もの粒子を使ったシミュレーションは世界で初めてのことです。
グループの石山智明研究員によると、京の計算能力の約98%を使ってシュミレーションを実現しました。暗黒物質は宇宙を満たし銀河を生み出したと言われています、正体は明らかになっていません。今回のシミュレーションでは、約2兆個の粒子が相互に働く重力によって集まり、構造物ができる過程を示しました。重力による構造物の成長を見ることで暗黒物質の性質や宇宙誕生の解明につながるとのことです。
研究成果は米国のゴードン・ベル賞の最終選考に残っており、結果は11月中旬に発表される予定です。
【話題】
「海王丸 華麗にセイルドリル」
名古屋港(名古屋市港区)に寄港している世界最大級の練習帆船「海王丸」(新田邦繁船長、2556トン)で10日、全ての帆を張る訓練「セイルドリル」が行われました。
同船で訓練航行中の実習生106人が「せーの」「わっしょい」と威勢の良いかけ声とともにロープを引っ張ると、秋空の下、合わせて畳1673枚分の面積の純白の帆が4本のマストに張られました。
海王丸は独立行政法人・航海訓練所が船員養成のために運航、名古屋港では11日に船内を一般公開し、13日に神戸港に向けて出航する予定です。
それでは本日も一日よろしくお願いします。