おはようございます。内勤事務担当の滝沢です。
本日のニュースです。
【経済】
「新宿の「ビックロ」に大行列 開店時には4000人規模に」
ビックカメラとユニクロが東京・新宿で家電と衣料品を連携販売する新型コラボ店舗「ビックロ」が27日午前9時45分にオープンしましたが、開店時の来店客の行列は4000人規模だったことがわかりました。
午前8時時点で700人に達しましたが、その後加速度的に増加。行列は店舗をぐるりと回り、さらに地下鉄新宿三丁目駅の地下道に入り、新宿駅付近まで延びたあと折り返して伊勢丹側まで伸びる長さでした。この店舗は入り口が1階のほか地下にもあるため、開店後は比較的スムーズに来店客は入店できたとの事です。
開店前のセレモニーでビックカメラの宮嶋宏幸社長は「客にワクワク感を継続して提供できるようにしたい」と抱負を述べられ、ユニクロを運営するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は「日本が経済的に元気がないので、ここで一発『ビックロ』させたい。今後はニューヨークやパリでもこのようなコラボをやりたい」と力強く語りました。
午前6時から並んだという女子大生は「商品の見せ方が楽しくて、何時間もいたくなる」と話していました。
初日からのセールでは、安売りだけでなく特別限定グッズの販売などもあって、多くの人が訪れました。年間600億円の売り上げを目指しているという事です。
【経済】
「スパコン「京」きょう本格稼働 産業界競争力の強化期待」
理化学研究所と富士通が共同開発したスーパーコンピューター「京」が本格稼働します。トヨタ自動車や武田薬品工業、竹中工務店など国内の25社・団体が利用を予定。複雑なシミュレーション(模擬実験)が必要なエンジン設計や創薬など幅広い分野の先端研究が迅速化することで、国内産業の技術力や競争力の飛躍が期待されています。
「京」が持つ毎秒1京回(1京は1兆の1万倍)以上の計算能力に、特に大きな関心を寄せたのは製薬業界だ。一つの新薬の候補となる化合物は数万種類に上るため、「京」で効果をシミュレーションして絞り込めれば、10年以上かかることも多い製品化までの期間短縮を図れるからだ。
国内製薬会社最大手の武田薬品工業は、抗がん剤などの基礎研究で「京」を利用し、成果をあげようとしている。大日本住友製薬やエーザイなどの9社も約3千万種の化合物とタンパク質約350種の組み合わせを共同研究し、新薬開発を進める。
環境技術に直結する省エネルギー分野の貢献にも注目が集まる。
トヨタ自動車は、内部を直接見ることのできないエンジン内の燃焼状態のシミュレーションに使う考えです。試験研究会社のコベルコ科研は次世代リチウムイオン電池の開発に向け、性能劣化のメカニズムを解析。いずれの取り組みも従来のスパコン性能では極めて難しかったが「京」あればこそ実現する研究との事です。
「最速スパコン」をめぐっては米欧中を交え開発競争が繰り広げられている。各国が「京」よりも計算能力が100倍速い「エクサコン」(エクサは1千兆の千倍)レベルのスパコン開発を目指しているのも、企業の競争力強化が狙いとの事です。
【サイエンス】
「宇宙の火柱 ブラックホール付近で初測定成功」
ブラックホールから噴出した直後のプラズマ粒子「宇宙ジェット」でできた柱の直径の測定に、国立天文台などの研究チームが世界で初めて成功しました。27日付の米科学誌サイエンス(電子版)に発表しました。
チームが調べたのは、地球から約5440万光年離れた銀河「おとめ座(M87)」の中心にある宇宙最大級のブラックホール(質量は太陽の約62億倍)。米国のハワイ、アリゾナ、カリフォルニアにある電波を使って天体を画像化する電波望遠鏡を使って宇宙ジェットを測定し、噴出直後にできる宇宙ジェットの柱の直径はブラックホールの半径の約5.5倍と判明しました。
本間希樹(まれき)准教授(電波天文学)は「ブラックホール近くの領域の測定成功は初めて。将来のブラックホールの画像化にも期待を持てる成果だ」と話していました。今後は南米チリにある世界最高レベルの解像能力を持つ電波望遠鏡「アルマ」などを使って測定を続けるとの事です。