おはようございます。内勤事務担当の滝沢です。
本日のニュースです。
【サイエンス】
「ウニを食べるラッコ CO2削減に貢献」
胸に乗せた石を使いトゲだらけのウニを器用に食べるラッコ。最新の研究から地球温暖化の緩和に一役買っている事実が明らかになりました。
ウニは温室効果ガスを吸収するケルプ(コンブ)をエサにしています。ラッコがウニを捕食すればケルプの繁殖が促されます。
ラッコが“手助け”したケルプの群れでは、貪欲なウニに食べられた場合と比べ大気中の二酸化炭素(CO2)吸収量が12倍高くなるという事です。
研究では、アラスカとカナダ沖の太平洋におけるラッコとケルプ群生に関する40年間のデータを解析。「この地域に限って言えば、ラッコがCO2の貯蔵サイクルに大きな影響を与えているのは間違いない」との結論に至りました。
ラッコは地球温暖化の新たな“救世主”となるのだろうか?
アメリカ、インディアナ州にあるパデュー大学気候変動研究センター(Purdue Climate Change Research Center)のジェフリー・デュークス氏は、「そうとは言い切れない」と指摘しています。
「ラッコのおかげでCO2吸収が増えたとしても、地球全体の気候変動から見れば取るに足らない量だ。しかし、とある生態系の中で、捕食動物がCO2サイクルを劇的に変化させる事実を突き止めた点は興味深い」と話しています。
研究チームの一員でカリフォルニア大学サンタクルーズ校(UCSC)の生物学者クリス・ウィルマース(Chris Wilmers)氏も、「地球温暖化に大きな影響を与える可能性は低い」と認めています。
同じく共同研究者でUCSCのジェームズ・エステス(James Estes)氏は、「ラッコだけでは大きな効果はないかもしれない。しかし、自然界における少量のCO2削減が積み重なれば、大きな効果を生み出す可能性がある。気候変動の影響を緩和する方法を見つけるためにも、生物の相互作用がCO2サイクルとどのように関係するのか、全体的な現象に目を向けたい」と話しています。
【スポーツ】
「五輪の東京招致支持率 ロンドン後66%に上昇」
2020年夏季五輪の東京招致を目指す招致委員会が、ロンドン五輪の前後に都民を対象に世論調査を実施したところ、開催前は58%だった招致支持率が開催後は66%へと8ポイント上がったことがわかりました。
招致委は「ロンドン五輪の日本勢の活躍がいい影響を与えた」とみています。
国際オリンピック委員会(IOC)が行った世論調査では、東京の支持率は47%にとどまり、70%を超えたイスタンブール、マドリードに大きく水をあけられた。これを受け、招致委は支持拡大の方策を探ろうと、7月中旬と8月中旬、400人を対象に電話調査をしました。
招致委は「今後もロンドン五輪のメダリストを招致活動に起用するなどして機運を盛り上げたい」としています。
【国内】
「今秋の紅葉、色鮮やか 北・東日本山地は遅め」
今秋のモミジの紅葉は、夏の日照時間が十分長かったため全国的に昨年より色づきが鮮やかになると、民間気象情報会社ウェザーニューズが発表しました。
北・東日本の山地では例年10月前半までに見頃を迎えますが、今年は残暑の影響で遅れる可能性があるとの事で、東日本の平野や西日本では例年並みの11月中旬から12月に見頃となる見通しです。
見頃が始まる時期の主な名所別の予想では、北海道・大雪山旭岳が9月26日で一番早く、福島・磐梯吾妻スカイラインは10月5日、栃木・日光いろは坂は同19日、富山・黒部峡谷は同27日、京都・嵐山は11月19日、広島・宮島と宮崎・高千穂峡は同12日との事です。