おはようございます。内勤事務担当の滝沢です。
本日のニュースです。
【サイエンス】
「天の川銀河に不思議な「ぶたのしっぽ」発見」
慶応大や国立天文台などの研究グループは、太陽系から約3万光年離れた天の川銀河の中心部で不思議ならせんを描くガスの雲を見つけました。
この雲の形状から「ぶたのしっぽ」分子雲と名付けて発表しました。
観測は、国立天文台野辺山宇宙電波観測所(長野県)の電波望遠鏡を使われました。分子雲全体の長さは60~70光年で、豚のしっぽのようにらせん状に巻いた部分の直径は50光年ほどで、ほとんどは水素ガスでできておりその量は太陽数十万個分という事です。
天の川銀河の中心部で周回している二つの巨大な分子雲の塊が衝突し、こすれあってできた可能性が高いとしています。180万年かけてらせん状のねじれが生じたらしいとの事です。
【サイエンス】
「広島大チームが解明 水がたまり「ゆっくり地震」誘発」
プレートの境界がゆっくりずれて起き、巨大地震の発生につながる可能性があるとして注目されている特殊な地震の仕組みを、広島大の片山郁夫准教授らのチームが突き止めました。水を通しにくい岩石の下に水がたまり、断層がすべりやすくなって起きるとの事です。2日付の英専門誌ネイチャージオサイエンス電子版で発表しました。
南海トラフ沿いのプレート境界では、深さ30キロ付近で数時間から数カ月かけて断層がずれる「ゆっくり地震」が発生します。巨大地震はそれよりも浅いところで起きます。
チームは、海のプレートから水がしみ出すことに注目しました。しみ出した水は上昇し、南海トラフの深さ30キロ付近にある「はんれい岩」がふたになり、水がたまるのではないかと考えています。
チームははんれい岩と、プレートから水がしみ出す部分にある岩の水の通しやすさを高圧実験で比較しました。はんれい岩は水を通しにくいことを確かめました。水がはんれい岩に遮られてたまる様子を計算機で再現。水がたまると断層が滑りやすくなり、ゆっくり地震を起こすと推定しました。
国は、ゆっくり地震が発生する場所でも巨大地震が発生する可能性があるとして、南海トラフ巨大地震の想定震源域を陸に近い側に拡大しました。
【社会】
「日本最小のネズミの赤ちゃん保護 草むらに小さな命」
日本最小のネズミで山口県などで準絶滅危惧種になっている「ホンドカヤネズミ」の赤ちゃん4匹が山口市のきらら浜自然観察公園で見つかりました。
体長約2.5センチ、体重約3.3グラムで、8月下旬に生まれたばかりらしいとの事で、高さ1メートルほどの草の茎に、球状の巣があることに草刈り中の職員が気づきました。
本州中部以南の草地や水田に住みますが激減していて、この公園で赤ちゃんが保護されたのは3年ぶりです。小さな命は公園に行けば見ることができるとの事です。