おはようございます。内勤事務担当の滝沢です。
本日のニュースです。
【スポーツ】
「高校総体競泳 山口選手世界記録に0秒56差」
全国高校総合体育大会第21日は17日、新潟・ダイエープロビスフェニックスプールなどで行われた競泳男子200メートル平泳ぎで山口観弘選手(鹿児島・志布志)が2分7秒84の高校新記録で優勝しました。
ロンドン五輪でダニエル・ジュルタ選手(ハンガリー)が出した2分7秒28の世界記録に0秒56差、北島康介選手(日本コカ・コーラ)の日本記録に0秒33秒差に迫る好記録でした。
男子400メートル自由形は、ロンドン五輪400メートル個人メドレー銅メダルの萩野公介選手(栃木・作新学院)が3分48秒61の大会新記録で優勝しました。
女子200メートル平泳ぎは、同じく五輪代表の渡部香生子選手(東京・武蔵野)が2分25秒04で制しました。同200メートル個人メドレーは樋口恵夢選手(千葉・市川学園)が高校新の2分12秒00をマークし、五輪代表の大塚美優選手(埼玉・武南)を抑えました。
飛び込みの女子高飛び込みは榎本遼香選手(栃木・作新学院)が優勝しました。
【海外】
「英研究 空手パンチの決め手は「腕力」ではなく「脳力」」
空手名人が素手で瓦を割れるのは腕力があるからではなく、実は「脳の力」が決め手だとする研究結果を英インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)の研究チームが英医学誌「Cerebral Cortex(大脳皮質)」最新号に発表しました。
同大医学部のチームが、黒帯の空手家12人と新人12人の2つのグループの「突き」を比較したところ、黒帯取得者には肩と腕の動きでピーク速度を調整する能力があることが分かり、高加速でより強い衝撃力を生み出していることを突き止めました。
次に、2つのグループの脳スキャン検査を実施しました。パンチ力の強い黒帯グループの空手家の脳では、脳内の情報処理領域間の信号を伝達する白質の構造に変化があることが分かりました。この変化は空手の経験年数が長いほど多かったとの事です。
研究を行った同大のエド・ロバーツ(Ed Roberts)氏は「空手の有段者は、パンチの動作を調整しながら何度も繰り返すことができる。こうしたレベルのパンチは、新人では生み出せない。この能力は小脳(運動制御をつかさどる部位)の神経回路の微調整に関連すると考えられる」と述べました。空手の技を習得していく過程で、脳の活動パターンが適応し技も向上していくとみられるとの事です。
【サイエンス】
「チンパンジー味覚に地域差「苦み」感知の遺伝子解析」
チンパンジーはアフリカの生息地によって苦みを感じる味覚に差があることを京都大霊長類研究所の今井啓雄(ひろお)准教授(分子生物学)らの研究グループが遺伝子解析で突き止めました。17日付の米オンライン科学誌「プロスワン」に発表しました。
人間も地域ごとに多様な食文化を持つがその遺伝的な背景を探る鍵になる可能性があるとの事です。
チンパンジーはアフリカの生息地ごとに4亜種に分けられます。このうちタンザニアなど東部の「ヒガシチンパンジー」だけが、強い苦みのあるキク科植物「ベルノニア」の茎を食べることが知られています。
研究グループは、こうした食生活の地域差の原因を探ろうと、国内の動物園で飼育されている4亜種59頭の体毛から染色体(計118本)を取り出し、苦み成分を感知する遺伝子28種を解析しました。
その結果、ヒガシチンパンジーの染色体の一部で、ベルノニアの苦み成分を感知する特定の遺伝子が機能していないことが分かりました。全体の約1割がその苦みを感じないと推定でき、他の3亜種はこの遺伝子に異常がなかったとの事です。
動物は一般的に、毒物の危険がある苦い食べ物を避ける習性があります。今井准教授は「ベルノニアの苦みを感じない一部の個体が食べ始め、他の個体がまねたのではないか」と話しています。