トイレの便器やタンクに結露があり、水滴が床に落ちて濡れるというケースは、夏や冬などにありがちです。
そもそも結露の原因は、空気中にある水蒸気が便器やタンクの表面で冷やされることによって凝結し、水になるというものです。
当然ながら、湿度が高く、水温と室温の差が激しいほど、結露は生じやすいことになります。厳密には、室内の温度が80%以上あり、室温と水温の差が15度以上離れている場合に起きやすい傾向にあります。
また、トイレの結露は貯水タンクとして使われているロータンクに生じることが多いです。たとえば数人の家族で一戸建てに住んでいるなどの場合、一階と二階にトイレがあって、一階のトイレは結露するが、二階のトイレは結露しないなどの状況があります。
これは、一階のトイレの使用頻度が高いことなどが原因です。 使用頻度が高いと、ロータンクの中の水が常に冷やされている状態になり、トイレの室内の温度と差が生じやすくなるからなのです。
放置していると、夏の場合、カビが生えたり、落ちた水滴により床が腐食したりしますので、安易に考えず、早急な対処が必要です。 こまめに水滴を拭くということも効果はありますが、いつもトイレに気を配っているわけにもいかないでしょうから、現実的なのは、常にトイレのドアや窓などを開けることでしっかりと温度調整をすることです。
夏、冬などは特に窓を開けたくない気温になることもあるでしょうが、意識的に温度調節を行っていきましょう。