温水洗浄便座(ウォシュレット)は日本ではかなり普及してきており、新しく建てられる家やマンション、アパートなどでも導入が進んでおり、今では一般的な家庭にはほとんどあると言われています。
また、便座を温めてくれたり、便座を自動で上げ下げしてくれるような快適なトイレが公共の施設や鉄道、空港でも導入されており、その数は非常に多くなっています。
それに伴い、不特定多数の人が使用する場所の温水洗浄便座(ウォシュレット)の衛生面や安全性などが議論されています。数は多くなってもタンクや水の供給に関する知識があまり普及していないこともあり、そうした面も多くの人の不安の原因にもなっています。普及が進んで利用される数も多くなってきている今、衛生面での不安は特に重要な課題として、日本のトイレ事情に議論を投げかけています。
基本的には衛生的に保たれているはずの温水洗浄便座(ウォシュレット)ですが、どうしても心配な方は家のトイレのみで使用するなど、使用する場所を限定した方が良いかもしれません。
温水洗浄便座(ウォシュレット)の水と、汚物を流す水は、構造的に供給元が異なっています。タンクの水でお尻を流すのではないため心配はいりません。しかし、構造を知らずに使おうとすると不安が残ってしまうので、せっかくの高機能を利用できないままになってしまう人もいます。
タンクの水は汚物を流すためだけに利用され、温水洗浄便座(ウォシュレット)の水は他の部分から水が供給されるので安心して利用できます。ただし、水を出すノズル部分は便器に近いので、定期的に掃除をしたほうがよいでしょう。他の人の排泄物で汚れた状態では家族でも使うのが嫌になってしまうでしょう。タンク部分の問題よりも、部品やその他の設備部分の清掃を心がけておくと様々な不安は解消できます。場合によっては、自動で装置や部品をクリーニングしてくれる便座を設置するのもよいでしょう。
温水洗浄便座(ウォシュレット)の水はタンクの水ではなく、電気式で水を供給する仕組みなので衛生面はそれほど心配いりません。温水洗浄便座(ウォシュレット)は基本的に女性が多く利用しており、しっかりとシステムトイレを導入していれば、利用のしやすさはそれほど問題ありません。ノズル部分は便器の奥の方に収納されているので、スイッチひとつで出し入れが可能なので利便性が高いです。
タンクの水を流すときの流し方によっては、ウォシュレットにその飛沫が飛んでしまうこともあるので注意が必要ですが、しっかりと最新のシステムを導入することで衛生面の問題は改善されます。古い便器をリフォームして利用する場合には、排水設備までしっかりと変更しないと不衛生になってしまうので対策が必要です。種類によっては、便器の横から出し入れできるものや、他の場所から出し入れできるものもあるのでよく選ぶとよいでしょう。