給湯器の豆知識 - 第十二回「給湯器メーカーの特徴　ノーリツ 」【日本水道センター】

第十二回「給湯器メーカーの特徴　ノーリツ 」

兵庫県神戸市に拠点を置く、給湯器の国内シェアにおいてしのぎを削るメーカーがノーリツです。

その歴史は古く、1951年に「能率風呂工業株式会社」として設立してから約60年の間、家庭内浴槽では国内市場のトップメーカーとして走り続け、2003年の大手ガス器具メーカー「ハーマン」の子会社化によって、大阪ガスやTOTOに給湯器を供給しています。
浴槽や給湯器の他では、ソーラーパネルやシステムキッチン、床暖房器などでも大手メーカーとしての地位を盤石にしていると言ってよいでしょう。

最近では、オーストラリアで給湯器販売を行うダックス社を買収するという発表があり、それ以外にも中国や北米、ヨーロッパなどの海外市場でのガス給湯器の展開を見せています。

エコジョーズ
エコジョーズは従来の給湯器と違い、ガスの使用量を減らしながらも、より効率的にお湯を沸かすことができる特徴を持っています。さらに、CO2の排出量を約15%削減できるので、環境への不可を可能な限り少なくするように設計されています。年間でのランニングコストを見てみても、給湯に関しては約18,000円、ふろに関しては約2,600円浮くことができ、また、待機時の消費電力は0.9W、消費電力は29Wと抜群の省電力を発揮することができます。

エコフィール
エコフィールは熱効率を95%にまで引き上げ、CO2排出量を大幅に削減した全く新しいタイプの省エネ型石油給湯器です。従来の石油給湯器では約200℃の燃焼ガスを生み出しながらも、熱効率にあてられなかったのが、約200℃の排熱を60℃まで温度を下げて再利用することで、95%という従来比の最大12%増加の熱効率を実現することができます。また、エコフィールはCO2排出量を年間で197kg削減することができ、これはおよそ杉の木14本分に相当します。

ノーリツが取り扱う給湯器は「暮らしに合わせる」ことをコンセプトとしており、利用者の目的別に沿って様々な機能を搭載しているのが特徴です。特に給湯器による地球環境に負荷をかけることを危惧しており、熱効率の観点からガスの漏れを防ぐよう、取り扱う給湯器全てにエコ仕様に最適に設計されています。