こんにちは。コールセンター片倉です。前回から始まりましたポンプの豆知識でございますが、今日はその2回目。「井戸のポンプの仕組みと構造・原理ってどうなっているの?」をテーマにお送りしたいと思います。難しいお話になるかもしれませんが、出来るだけわかりやすくお伝えしたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
【 井戸ポンプの基本的な仕組み 】
手押しポンプ(前回の記事をご参考にしてください)を例にして、井戸ポンプの基本的な仕組みと構造・原理について紹介してみたいと思います。
最もわかり易い例で原理を説明したいと思います。コップに入ったジュースをストローを使って飲むときのことをイメージしてみてください。 ストローを吸うとジュースが上がってきます。この時、ストローを吸う事によってストロー内の空気が吸われて真空が作られています。そしてストローの周りにあるコップにあるジュースの表面上は、大気圧が掛かっている状況になっているのですが、真空と大気圧の働きによってジュースが吸い上げられていくことになります。これがポンプの基本原理です。
もう一つポンプの原理として関わってくるのが、吸い上げた水を送り出す「押し出し」という作用です。これは水鉄砲等をイメージしていただくとわかり易いと思います。 この吸い上げ作用と押し出し作用を、バルブを使ってコントロールするのがポンプの基本構造になります。
井戸水を吸い上げる際には、井戸側のバルブが開き、ピストン側のバルブが閉じることによって、吸い上げの作用によって水がシリンダー内に吸い上げられていきます。 この時、ピストンより上にある水が、ポンプの外に押し出されて行きます。次にピストンを下げていきますが、この時井戸側のバルブは閉じてピストン側の弁が開くことによって、ピストンの位置を下方に持って行き、ポンプの外へ押していきます。このように弁のついたピストンの上下移動の動作を繰り返すことによって、井戸から水を汲み上げる仕組みが、井戸ポンプの構造となっています。