日本は、比較的公衆トイレに恵まれている国です。
外国ではトイレが有料だったり、そもそもトイレが設置されていないところもあります。それに比べると日本では、公園やパーキングエリアに行けば必ずトイレがあるので不自由を感じることはありませんよね。
ペーパーももちろん完備されていますし、最近では温水洗浄が備わっているトイレも少なくありません。
しかしながら、まだまだ公園のトイレ等、外に設置されているトイレでは便座が温かいものは少なく、冬場に使う時にはちょっとためらってしまいますよね。ただでさえ寒い中、服を脱がなければならないことに加えて、冷たい空気に冷やされた便座に座ると、あまりの冷たさにちょっと痛いくらいの思いをしたことがある方もいるのではないしょうか?
現在、日本のトイレのほとんどは水洗式になっていますが、雪国等の寒い地域ではトイレの水が凍結しないように対策をしています。便器に水専用のヒーターが設置されていたり、一度水を抜いてから不凍液を入れるなどの手法が取られるほか、そもそも使用頻度が少ない場所では、凍結による便器の破損や水が流れないことによる衛生面等の対策として、トイレそのものを閉鎖してしまうこともあります。
さて、本題に戻ってトイレが寒いときにどうするか、ということですが、いくつか自己防衛の策をご紹介いたします。
寒い時期ですのですでに常備している方もいると思いますが、使い捨てカイロはおすすめです。カイロを握りしめたり、足やひざなどにあてていれば少しは寒さを和らげることはできますよね。
では、カイロがないときは、どうすればいいでしょうか?
一時的にでも寒さを緩和させる工夫として、膝や内腿など体の露出している部分を手でさすって摩擦熱で温める、首周りをマフラーやタオルなどをまいて温める、足を交互に動かして血流を良くする、両手を摩り合わせるなどして、体を動かして血行を良くして、少しでも体温を上げる工夫をするといいでしょう。
また、高齢者は寒暖差に強くないので、もし付き添える方がいるならトイレに一緒に行ってあげたほうが安心です。あまりにも寒い公衆トイレの場合、入る前に軽く体を温める工夫をしてあげてください。特に手の感覚が鈍るほど冷えるときは、指先が温まるよう両手をぶらぶらと振る、指を動かしグーパーを繰り返すなどがおすすめです。血流を良くするために手軽に出来る方法を試してみてください。
寒い季節はトイレが近くなりがちですが、そのうえで寒いトイレに入るとなると、なおさらトイレに行くのが億劫になってしまいます。そうならないためにも、使い捨てカイロや布類で体を覆い温める、軽く体を動かして全身の血行を良くするなどの工夫をしてみてください。寒い時期のトイレは本当につらいものですが、トイレを我慢するのは体によくありませんので、さまざまな工夫で乗り切りましょう。