今までの一般家庭のトイレは、タンク付きのものが多かったのですが、1990年頃にタンクの付いていないトイレが登場した事によって、4家庭に1家庭はタンクレストイレを家に設置しています。
タンクの付いていないトイレには3つのメリットがあります。
まず、一つ目はタンクが無い分トイレスペースが10cmほど広くなることです。
二つ目は、トイレ周りの掃除がしやすいことです。
三つ目はタンクが無い分見た目がスッキリ綺麗であることです。
やはり、狭い空間であるトイレではタンクがあるのと無いのとでスペースに大きな差が出てきます。
逆にタンクが付いていない事によるデメリットも3つ存在します。
一つ目は、手を洗う場所を必ず別で用意しなければいけないという事です。
しかし、最近では手を洗う場所も一つのインテリアと考える人が多く、タンク付きのトイレの場合でも別に手を洗う場所を作る家庭が増えてきているようなので、最近の傾向から一概にデメリットとは言えないのかもしれません。
二つ目は、水圧によっては設置出来ない場合があるという事です。
タンクが無いと、水を貯めないまま水を流す事になるので水圧が弱ければ難しいと言われてきました。
しかし、最近では小さなタンクを内臓しているトイレやブースターといって水圧の弱さを補う事ができるものが登場しているので、水圧によって設置が難しいと言われるケースは減ってきてはいます。
三つ目は、停電した時に不便だという事です。タンクが付いているトイレであれば、流す際に電気を使う事がないのですが、タンクの付いていないトイレで水を流す場合は必ず電気が必要ですので、停電してしまった場合は水を汲んできて流す方法になります。
また、最近ではタンク付きのトイレでもタンク無しのトイレでも、それほど高機能なものを選ばなければ、1~5万円ほどの値段の差しかありません。
しかし、タンク無しのトイレをつけるのだったら高機能なものが良いけど初期費用は抑えたいとお考えの人は、家を建てる際やリフォームした際はとりあえずタンク付きのトイレを設置し、その後のライフスタイルに合わせてタンク付きのものからタンク無しのトイレ交換をする事をお勧めします。
たまにタンク無しのトイレを設置したいけど、手を洗う場所はトイレ内に設置しなくても良いと言う方がいますが、やはりトイレは来客の方も使用する可能性の高い場所であり、住んでいる人の性格すら現れる場所でもあります。
ですから、自分たちは洗面所まで行って手を洗うから大丈夫だというように、自分たちの住まいなので自分たちのライフスタイルを優先するのは大切な事ですが、来客の事も考えての設置をした方が後々後悔する事は少ないです。
トイレを使用した来客が「手洗い場は?」と尋ねてきたら、お風呂場にまで案内しなければなりませんから生活感丸出しになってしまいます。
家を建てたりリフォームしたりする際には来客者のことも考えておくとよいでしょう。